1 00:00:02,000 --> 00:00:07,000 2 00:00:08,000 --> 00:00:13,000 3 00:00:15,000 --> 00:00:21,074 Watch Online Movies and Series for FREE www.osdb.link/lm 4 00:01:54,573 --> 00:01:56,491 イギリスにいた子供の頃 5 00:01:56,492 --> 00:01:59,828 僕たちは第二次世界大戦の 影の中で生きていた 6 00:01:59,829 --> 00:02:01,454 君の両親と祖父母は 2つの世界大戦を経験している 7 00:02:01,455 --> 00:02:03,207 8 00:02:03,958 --> 00:02:06,459 そして第二次世界大戦末期 9 00:02:06,460 --> 00:02:09,505 未来への希望に満ちていた 10 00:02:10,256 --> 00:02:11,256 ロンドンでは 11 00:02:11,257 --> 00:02:13,842 たくさんの建物が損壊し 地面には穴が空いていた...... 12 00:02:13,843 --> 00:02:15,343 13 00:02:15,344 --> 00:02:17,388 つまり そこは戦後の戦場だった 14 00:02:18,013 --> 00:02:20,140 配給はまだあったことを 覚えている 15 00:02:21,016 --> 00:02:23,893 卵とか牛乳とかバターとか クーポン帳で買うんだ 16 00:02:23,894 --> 00:02:26,146 17 00:02:26,730 --> 00:02:28,398 人々は回復していた 18 00:02:28,399 --> 00:02:31,568 ロンドン以外では ウェスト・ミッドランズ 19 00:02:31,569 --> 00:02:35,113 戦後のことだ 半郊外型の... 20 00:02:35,114 --> 00:02:36,323 静かな生活 21 00:02:37,575 --> 00:02:39,618 だからアメリカは僕の夢だった 22 00:02:39,785 --> 00:02:41,452 僕達がいたところとは 23 00:02:41,453 --> 00:02:42,996 まるで別世界だったから 24 00:03:25,664 --> 00:03:27,749 僕はアメリカから入ってくる 25 00:03:27,750 --> 00:03:29,543 素晴らしいロックンロールを聴いていた 26 00:03:30,044 --> 00:03:32,003 エレキギターの演奏が聞こえてくる 27 00:03:32,004 --> 00:03:34,589 まるで火星からきたようだった 28 00:03:34,590 --> 00:03:36,508 メンフィスからなのに 29 00:03:36,842 --> 00:03:40,470 しかし ここイギリスでは ミュージシャンたちは 30 00:03:40,471 --> 00:03:42,138 慣れ親しんだスタイルから抜け出せなかった 31 00:03:42,139 --> 00:03:46,351 ロニー・ドネガンという 新しいスターが現れるまでは 32 00:04:15,172 --> 00:04:17,298 ロニー・ドネガンのプレーを見て 33 00:04:17,299 --> 00:04:19,884 とても魅了された 34 00:04:19,885 --> 00:04:21,552 なにかの扉のようだった 35 00:04:21,553 --> 00:04:23,763 イギリスでは見られなかったような 36 00:04:23,764 --> 00:04:27,309 自由を手に入れることができた 37 00:04:28,477 --> 00:04:29,519 キメろ ジミー! 38 00:04:36,318 --> 00:04:39,321 ある日学校に行ったら... 39 00:04:40,239 --> 00:04:42,156 ある男が野原に立っていて 40 00:04:42,157 --> 00:04:43,575 周りには大勢の人がいた 41 00:04:44,118 --> 00:04:45,868 彼の名はロッド・ワイアット 42 00:04:45,869 --> 00:04:48,454 ロニー・ドネガンの曲を 43 00:04:48,455 --> 00:04:50,623 アコースティック・ギターで弾いていた 44 00:04:50,624 --> 00:04:54,669 そこで僕は彼に近づいて言った 「僕も持ってるよ」 45 00:04:54,670 --> 00:04:55,837 そしたら彼は 46 00:04:55,838 --> 00:04:58,006 「チューニングの仕方を教えてやるから持ってこいよ 」 と言った 47 00:04:58,007 --> 00:05:01,218 それからコードも教えてくれた 48 00:05:39,381 --> 00:05:42,050 ギターとは切っても切れない関係だった 49 00:05:42,051 --> 00:05:43,718 朝食前にプレイして 50 00:05:43,719 --> 00:05:45,679 学校に行く途中でプレイするんだ 51 00:05:46,138 --> 00:05:47,638 学校でも練習したいと思ったけど 52 00:05:47,639 --> 00:05:49,766 着いたら没収されて 53 00:05:49,767 --> 00:05:52,727 帰るときに返却された 54 00:05:58,692 --> 00:06:00,485 父はこう言った 55 00:06:00,486 --> 00:06:04,280 「ギターのことはよくわからないが...」 56 00:06:04,281 --> 00:06:05,740 「続けても構わないぞ」 57 00:06:05,741 --> 00:06:08,076 「学校の勉強をちゃんとやっていればね」 58 00:06:08,077 --> 00:06:10,328 僕の母親も 続けることに賛成で 59 00:06:10,329 --> 00:06:13,247 グループで活動することにとても協力的だった 60 00:06:13,248 --> 00:06:14,874 本当に僕を信じてくれていた 61 00:06:14,875 --> 00:06:16,794 でもそれは 本当に大変なことだった 62 00:06:21,757 --> 00:06:23,634 僕の両親はボードビルにいた 63 00:06:24,551 --> 00:06:27,261 母はイブニングドレスで歌う歌手で 64 00:06:27,262 --> 00:06:28,971 父はコメディアンだった 65 00:06:28,972 --> 00:06:30,307 彼はピアノを弾いていた 66 00:06:31,850 --> 00:06:33,726 それで 僕は両親と一緒に 67 00:06:33,727 --> 00:06:35,019 すべての基地を回っていた 68 00:06:35,020 --> 00:06:36,813 軍隊をもてなす場所だ 69 00:06:36,814 --> 00:06:39,941 そして 次から次へと 国際的なショーが行われる 70 00:06:39,942 --> 00:06:43,027 アコーディオン奏者にバンジョー奏者 71 00:06:43,028 --> 00:06:44,529 僕はすべてを受け入れた 72 00:06:56,333 --> 00:06:58,627 だから僕は それらの音楽の伝統を身に着けた 73 00:06:59,169 --> 00:07:00,586 そして その経験が 後の 74 00:07:00,587 --> 00:07:02,713 すべての基礎となった 75 00:07:07,386 --> 00:07:09,387 僕はウェスト・ミッドランズで育った 76 00:07:09,388 --> 00:07:11,889 父の血統はそこから来ている 77 00:07:11,890 --> 00:07:15,144 母の家族はロマニ・ジプシーだ 78 00:07:16,145 --> 00:07:17,896 子供の頃は過保護だった 79 00:07:18,730 --> 00:07:21,732 両親が僕を大きな町の 大きな学校に通わせるまではね 80 00:07:21,733 --> 00:07:24,319 公認会計士を目指していたんだ 81 00:07:25,696 --> 00:07:28,823 学校ではよく勉強した 82 00:07:28,824 --> 00:07:30,366 でも リトル・リチャードが登場したとき 83 00:07:30,367 --> 00:07:33,744 それはとても挑発的で すべてを飲み込みんだ 84 00:07:33,745 --> 00:07:35,205 催眠術のようだった 85 00:07:35,873 --> 00:07:38,708 そのおかげで 他のすべてが水の泡になった 86 00:07:53,223 --> 00:07:56,143 その時 僕がやりたいのは 歌うことだと気付いた 87 00:08:12,492 --> 00:08:13,785 88 00:08:14,369 --> 00:08:17,038 それが永遠に続いた 89 00:08:36,558 --> 00:08:38,477 僕はジョン・ボーナムだ 90 00:08:39,144 --> 00:08:41,646 子供の頃 ドラムの音を出すのが好きだった 91 00:08:43,857 --> 00:08:45,901 初めてドラムセットを買ったのは 10歳のときだった 92 00:08:46,401 --> 00:08:48,778 そしてジーン・クルーパの映画を観に行った 93 00:08:48,779 --> 00:08:50,154 本当に素晴らしかった 94 00:09:13,220 --> 00:09:14,720 ここミッドランドでは 95 00:09:14,721 --> 00:09:17,182 全然違うレコードを買っていた 96 00:09:17,599 --> 00:09:20,726 当時ジョニー・キッド&ザ・パイレーツに 強い影響を受けた 97 00:10:00,559 --> 00:10:02,435 どのジュークボックスでも聴いただろう 98 00:10:02,436 --> 00:10:04,855 もちろん 15インチの 巨大なスピーカーも備えている 99 00:10:05,772 --> 00:10:08,066 ベースがよく聞こえた 100 00:10:10,610 --> 00:10:11,986 僕はそれを聞いて思った 101 00:10:11,987 --> 00:10:13,863 「これが僕の出したい音だ」 102 00:10:16,867 --> 00:10:19,702 僕がその話をしたとき 父は言った 103 00:10:19,703 --> 00:10:21,747 「ベースギターは斬新な楽器だから」 104 00:10:22,414 --> 00:10:25,083 「2年もしたら忘れられてしまうだろう」 105 00:10:26,460 --> 00:10:28,587 「サックスにしておけ いつでも稼げるから」 106 00:10:30,589 --> 00:10:32,591 だから僕は言った 「ベースが欲しいんだよ 父さん」 107 00:10:33,592 --> 00:10:36,928 父は僕が練習しているのを聞いて 「ついてこい」と言った 108 00:10:37,179 --> 00:10:39,139 「俺の左手を見ていればいい」 109 00:10:40,098 --> 00:10:41,433 ピアノの左手パート... 110 00:10:42,225 --> 00:10:44,144 そこからすべてのスタンダードを学んだ 111 00:10:46,646 --> 00:10:48,022 僕は小さなバンドに参加していた 112 00:10:48,023 --> 00:10:49,899 ユースクラブでプレーしていたんだ 113 00:10:49,900 --> 00:10:53,611 それで 僕はとても先見の明のある 若い神父と話をするようになった 114 00:10:53,612 --> 00:10:56,030 彼は言った 「どうしてもオルガニストが欲しい」 115 00:10:56,031 --> 00:10:59,576 「僕はオルガンも弾けるよ」と言ったんだ 116 00:11:00,077 --> 00:11:02,536 彼は即座に 「じゃあお願いするよ」と言った 117 00:11:06,625 --> 00:11:08,959 教会音楽では即興的な要素も必要だ 118 00:11:08,960 --> 00:11:12,546 僕は決められた音楽を演奏するのは あまり得意じゃなかったから 119 00:11:12,547 --> 00:11:14,383 すべて即興でやったんだ 120 00:11:15,008 --> 00:11:16,384 そこで賛美歌を覚えた 121 00:11:16,385 --> 00:11:18,260 賛美歌がどのようなものかわかった 122 00:11:18,261 --> 00:11:21,347 僕は特に信心深いわけじゃない でも いい演奏だった 123 00:11:21,348 --> 00:11:23,475 本当にイカした神父だった 124 00:11:24,059 --> 00:11:28,854 それで僕は14歳で オルガニスト兼合唱団長になった 125 00:11:41,451 --> 00:11:44,329 年俸は25ポンドという破格の額だった 126 00:11:45,372 --> 00:11:47,040 それでフェンダーのベースを買った 127 00:11:54,381 --> 00:11:57,133 木曜の夜はよくマーキー・クラブに行って 128 00:11:57,134 --> 00:11:58,467 ジャムっていたよ 129 00:11:58,468 --> 00:12:01,637 そうしているうちに 130 00:12:01,638 --> 00:12:04,223 カーター・ルイス&ザ・サウザーナーズというバンドが 131 00:12:04,224 --> 00:12:05,307 僕のところに来て言ったんだ 132 00:12:05,308 --> 00:12:07,101 彼らのレコーで弾いてくれないかって 133 00:12:07,102 --> 00:12:09,395 「ああもちろん すごくイカしてるね」と答えた 134 00:12:09,396 --> 00:12:11,272 それで 僕はセットを持って行った 135 00:12:11,273 --> 00:12:13,649 ディアルモンドのフットペダルとアンプ 136 00:12:13,650 --> 00:12:16,278 そして新品のギブソン・レスポールだ 137 00:12:17,362 --> 00:12:18,696 そこで言われた 138 00:12:18,697 --> 00:12:20,907 「何かソロを弾いてくれ」と 139 00:12:21,533 --> 00:12:24,660 2回目のリハには用意できていた 140 00:12:37,757 --> 00:12:40,009 この若いギタリストの話題で 141 00:12:40,010 --> 00:12:42,303 持ちきりだったに違いない 142 00:12:42,304 --> 00:12:45,807 スタジオワークの依頼が たくさん来るようになったから 143 00:12:47,726 --> 00:12:49,643 このセッションの世界に入ったとき 144 00:12:49,644 --> 00:12:52,230 僕は誰よりも7歳も若かった 145 00:12:52,814 --> 00:12:57,193 その時も それより前にも 146 00:12:57,194 --> 00:12:58,652 そんな具合に弾ける奴はいなかった 147 00:12:58,653 --> 00:13:00,571 若いバンドが影響を受けたり 148 00:13:00,572 --> 00:13:03,366 参考にしたものをすべて知っていた 149 00:13:04,075 --> 00:13:05,868 全部ね 150 00:13:05,869 --> 00:13:08,746 それがR&Bであろうと ブルースであろうと 151 00:13:08,747 --> 00:13:10,956 ロックであろうと 何でもね 152 00:13:10,957 --> 00:13:12,791 みんな オリジナルのレコードを 153 00:13:12,792 --> 00:13:14,585 手に入れていたんだ 154 00:13:14,586 --> 00:13:18,215 アメリカの商船で運ばれたんだろう 155 00:13:18,840 --> 00:13:22,134 R&Bブームが到来した 156 00:13:34,314 --> 00:13:36,232 アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバルに 157 00:13:36,233 --> 00:13:38,276 ソニー・ボーイ・ウィリアムソンを見に行った 158 00:13:38,818 --> 00:13:41,487 ハーモニカを習っていた頃だった 159 00:13:41,488 --> 00:13:44,198 どうしたら思いつくのかわからないような 160 00:13:44,199 --> 00:13:48,118 素晴らしい音楽の嵐だった 161 00:14:25,782 --> 00:14:27,741 ソニー・ボーイは 162 00:14:27,742 --> 00:14:32,121 音楽への情熱に火をつけた 163 00:14:39,462 --> 00:14:42,215 でも故郷では別のヒーローがいた 164 00:14:42,966 --> 00:14:44,718 ペリー・フォスターだ 165 00:14:45,093 --> 00:14:48,847 彼はデルタ・ブルース・バンドと呼ばれる スタイルで演奏していた 166 00:14:49,347 --> 00:14:52,641 僕はなんとかして 自分のバンドに 167 00:14:52,642 --> 00:14:54,144 このスタイルを取り入れたかった 168 00:14:55,937 --> 00:14:57,980 歌さえ歌えれば モッズでもロッカーでも 169 00:14:57,981 --> 00:15:00,608 ビートニクでも何でもいいと思っていた 170 00:15:00,609 --> 00:15:03,319 僕の周りに視線を集められればね 171 00:15:03,320 --> 00:15:05,780 壁を見つめるように 172 00:15:08,241 --> 00:15:10,743 以前はプレーしていたし 仕事もしていた 173 00:15:10,744 --> 00:15:13,371 僕は以前 父と一緒に 建築関係の仕事をしていた 174 00:15:13,913 --> 00:15:16,166 昔はいい建築家だった 175 00:15:17,083 --> 00:15:18,667 でも 仕事は徐々に減っていき 176 00:15:18,668 --> 00:15:21,545 もっと音楽に集中するようになった 177 00:15:21,546 --> 00:15:24,173 学校を出て 小さなグループを作ったり 178 00:15:24,174 --> 00:15:25,549 まあ そんなところさ 179 00:15:25,550 --> 00:15:27,344 地元でプレーしたり あらゆることをやった 180 00:15:28,428 --> 00:15:31,221 当時 ソウル・ミュージックに強い影響を受けた 181 00:15:56,539 --> 00:15:58,457 ジェームス・ブラウンは大のお気に入りだった 182 00:15:58,458 --> 00:16:00,960 ドラムの音は本当に素晴らしかった 183 00:16:01,461 --> 00:16:03,295 僕は思った 「自分であの音を出したい」 184 00:16:12,263 --> 00:16:13,597 僕が16歳の時だ 185 00:16:13,598 --> 00:16:15,975 ロバートが歌っているグループを見に行った 186 00:16:16,768 --> 00:16:19,896 信じられないほど素晴らしかった 187 00:16:20,814 --> 00:16:22,439 それを見ていた観客の中に 188 00:16:22,440 --> 00:16:26,152 美しいガールフレンドを連れた大柄な男がいた 189 00:16:27,153 --> 00:16:29,405 その後 彼は僕に連絡してきて こう言った 190 00:16:29,406 --> 00:16:31,115 「よかったよ」 191 00:16:31,116 --> 00:16:33,868 「でも ちゃんとしたドラマーがいれば もっと良くなるはずだ」 192 00:16:34,494 --> 00:16:37,372 僕は思った 「神様 感謝します」 193 00:16:39,332 --> 00:16:41,208 初めて一緒にプレーしたのは 194 00:16:41,209 --> 00:16:42,376 16歳くらいだった 195 00:16:42,377 --> 00:16:43,669 本当に素晴らしかった 196 00:16:51,177 --> 00:16:52,512 ジョンは特別だった 197 00:16:53,012 --> 00:16:54,889 本当にパワフルなドラマーだった 198 00:16:56,099 --> 00:16:58,809 僕は驚きを隠せなかった 199 00:16:58,810 --> 00:17:01,730 彼は本当に素晴らしかった 200 00:17:02,731 --> 00:17:05,482 とにかく地元でのプレーは 競争が激しかった 201 00:17:05,483 --> 00:17:08,068 でもツアーに出れば 202 00:17:08,069 --> 00:17:09,653 すべてがバラ色になる 203 00:17:09,654 --> 00:17:11,947 そして突然 金がなくなる 204 00:17:11,948 --> 00:17:13,783 スタート地点に戻ることになるから 205 00:17:14,033 --> 00:17:16,536 あるとき 燃料が足りなくなって 206 00:17:17,203 --> 00:17:19,913 他の車からガソリンをパクって 207 00:17:19,914 --> 00:17:22,583 夜中に警察に捕まったんだ 208 00:17:22,584 --> 00:17:25,169 ガソリンを缶に吸引してるときに 209 00:17:25,170 --> 00:17:27,505 彼は後ろで震えていた 210 00:17:28,423 --> 00:17:30,425 「パットは何て言うだろう?」って考えて 211 00:17:32,218 --> 00:17:35,179 パットは彼の妻になったが よく言っていた 212 00:17:35,180 --> 00:17:38,057 「絶対にプランティと遊ばないで」 213 00:17:38,600 --> 00:17:40,101 最悪だ 214 00:17:49,319 --> 00:17:52,197 16歳で学校を辞めた 215 00:17:52,447 --> 00:17:54,324 夜通しクラブで遊んでいたせいで 216 00:17:54,491 --> 00:17:56,366 ほとんどの試験に落ちたよ 217 00:17:56,367 --> 00:17:58,577 卒業試験の前夜 218 00:17:58,578 --> 00:18:00,078 父親はこう言った 219 00:18:00,079 --> 00:18:03,041 「どこかで事務員の仕事を見つけてやるよ」 220 00:18:04,375 --> 00:18:06,710 「いいよ 僕はバンドを見つけるよ」 221 00:18:06,711 --> 00:18:08,420 昔 ロンドンに 222 00:18:08,421 --> 00:18:09,838 アーチャー・ストリートという場所があった 223 00:18:09,839 --> 00:18:11,882 毎週月曜日の朝 224 00:18:11,883 --> 00:18:15,428 地元の音楽家たちが 仕事のために集まってくるんだ 225 00:18:16,304 --> 00:18:18,764 それで子供の頃 そこに行った 226 00:18:18,765 --> 00:18:20,516 毎週月曜日の朝 僕はそこにいた 227 00:18:35,198 --> 00:18:37,658 それで バンドやセッションに 228 00:18:37,659 --> 00:18:39,452 呼ばれるようになった 229 00:18:43,081 --> 00:18:46,459 エレキギターを持ったジミー・ペイジの登場だ 230 00:18:47,001 --> 00:18:49,169 それが僕のレスポールだ ブラック・ビューティー 231 00:18:49,170 --> 00:18:51,839 このギターは 僕がほとんどのセッションで 232 00:18:51,840 --> 00:18:53,758 弾いていたギターだった 233 00:18:55,885 --> 00:18:57,845 さあ 着いた 234 00:18:57,846 --> 00:19:00,973 どんな譜面が待っているのやら 235 00:19:13,570 --> 00:19:15,905 あの頃のセッションはとても楽しかった 236 00:19:16,865 --> 00:19:19,074 始めた当初は ジミーと一緒に 237 00:19:19,075 --> 00:19:20,450 セッションすることが多かった 238 00:19:22,871 --> 00:19:25,707 ゴールドフィンガーのセッションは アビーロードで行われた 239 00:19:25,832 --> 00:19:28,125 ジミーと僕はリズム・セクションにいた 240 00:19:28,126 --> 00:19:29,544 フルオーケストラと 241 00:19:30,128 --> 00:19:31,337 シャーリー・バッシーがいた 242 00:19:35,550 --> 00:19:38,260 エネルギーが凄かった... そこにいるだけで... 243 00:19:38,261 --> 00:19:41,179 僕はまだ子供だったから 244 00:19:41,180 --> 00:19:43,807 「ワオ シャーリー・バッシーだ」ってね 245 00:19:43,808 --> 00:19:46,143 プレーしている間 彼女を見ることができた 246 00:19:46,144 --> 00:19:48,479 彼女は完璧だった 247 00:19:49,647 --> 00:19:51,648 そんな感じで 見ていて素晴らしかった 248 00:20:12,045 --> 00:20:15,590 スタジオの仕事は とても効率的にやる必要がある 249 00:20:16,257 --> 00:20:18,258 ヘマをするわけにはいかないんだ 250 00:20:18,259 --> 00:20:20,010 残業になるから 251 00:20:20,011 --> 00:20:21,553 もちろん 失敗した場合は 252 00:20:21,554 --> 00:20:23,181 もう二度と呼ばれることはない 253 00:20:35,944 --> 00:20:37,903 そうだ 僕が使っていた 254 00:20:37,904 --> 00:20:40,156 手帳を見てみよう 255 00:20:40,740 --> 00:20:43,909 ローリング・ストーンズのセッションにも参加した 256 00:20:43,910 --> 00:20:45,994 デヴィッド・ボウイ ペトゥラ・クラーク... 257 00:20:45,995 --> 00:20:48,163 キンクスのレコードも録音した 258 00:20:48,164 --> 00:20:50,207 フーの最初のレコードとか 259 00:20:50,208 --> 00:20:52,543 つまり 何でもやっていた 260 00:20:53,086 --> 00:20:55,046 でも ビートルズの仕事はしていない 261 00:21:22,699 --> 00:21:24,950 ドノバンとはかなり多くの仕事をしたし 262 00:21:24,951 --> 00:21:27,787 彼との仕事は本当に楽しかった 263 00:21:28,329 --> 00:21:30,998 そしてミッキー・モストが彼のプロデューサーだった 264 00:21:33,459 --> 00:21:36,253 セッションを 見ることもできたし 265 00:21:36,254 --> 00:21:38,964 いろいろと質問することもできた 266 00:21:38,965 --> 00:21:40,298 確かにそうだった 267 00:21:40,299 --> 00:21:43,093 僕は テープエコーやリバーブのようになエフェクトを 268 00:21:43,094 --> 00:21:46,680 どうやって使うのか エンジニアに聞いたりした 269 00:21:46,681 --> 00:21:49,474 そうやって いろいろな楽器の 270 00:21:49,475 --> 00:21:50,977 マイクのセッテイングがわかった 271 00:21:51,853 --> 00:21:53,687 そうやって技術を身につけた 272 00:21:53,688 --> 00:21:55,605 それが許されていた 273 00:21:55,606 --> 00:21:58,108 またソロのチャンスもあった 274 00:21:58,109 --> 00:21:59,444 幸運だった 275 00:22:09,829 --> 00:22:10,829 ミッキー・モストに近づいて言った 276 00:22:10,830 --> 00:22:12,290 「アレンジャーは必要?」 277 00:22:12,540 --> 00:22:14,958 「できるの?」 「ああ」 278 00:22:14,959 --> 00:22:17,128 「いつもやってるから」 279 00:22:17,754 --> 00:22:19,963 でもそんなことしたことなかった 280 00:22:19,964 --> 00:22:23,926 でも 父から仕事は断るなと 教えられていたからね 281 00:22:24,552 --> 00:22:27,972 彼との仕事はうまくやっていた 282 00:22:29,599 --> 00:22:32,350 よく黄色いロールスロイスで来ては 283 00:22:32,351 --> 00:22:35,270 郵便箱にレコードを入れて 284 00:22:35,271 --> 00:22:39,400 「次の金曜日の演奏はこれ」 そんな感じ 285 00:22:39,984 --> 00:22:42,736 毎週休みなく 一日中 セッションでベースを弾いていたよ 286 00:22:42,737 --> 00:22:44,696 だから アレンジは夜にやるしかなかった 287 00:22:44,697 --> 00:22:46,490 そして朝9時に 288 00:22:46,491 --> 00:22:49,076 セッションに行き 演奏する 289 00:22:49,077 --> 00:22:52,204 僕はハーマンズ・ハーミッツのアレンジをすべて手がけた 290 00:22:52,205 --> 00:22:53,456 それとドノヴァンも 291 00:22:54,290 --> 00:22:56,542 ルルとはかなり関係が深かった 292 00:22:56,667 --> 00:22:57,959 ミッキー・モストと一緒に 293 00:22:57,960 --> 00:22:59,044 彼女のアレンジを全部やった 294 00:23:14,936 --> 00:23:16,686 彼女とは映画の仕事もした 295 00:23:16,687 --> 00:23:19,774 「いつも心に太陽を」は アメリカで大ヒットした 296 00:23:21,025 --> 00:23:23,611 音楽ビジネスの頂点と考えられた 297 00:23:24,779 --> 00:23:26,739 父は知人たちが褒めてくれることを 298 00:23:27,240 --> 00:23:29,199 とても誇りに思っていた 299 00:23:29,200 --> 00:23:31,827 「この間 誰かのセッションでジョンを見たよ」 300 00:23:31,828 --> 00:23:34,496 「彼は凄いね よくやってる」 301 00:23:34,497 --> 00:23:35,665 そして... 302 00:23:36,249 --> 00:23:37,416 鼻高々だった 303 00:23:41,295 --> 00:23:43,171 その頃 僕は 304 00:23:43,172 --> 00:23:44,840 いろいろなバンドにいた 305 00:23:44,841 --> 00:23:47,801 レコーディング・スタジオで冒険もした 306 00:23:47,802 --> 00:23:51,848 でも 僕の両親は それほど熱心ではなかった 307 00:23:52,390 --> 00:23:56,477 僕がCBSから最初のレコードを出したとき 308 00:23:57,186 --> 00:24:00,648 彼らは何も知らなかった 309 00:24:01,732 --> 00:24:04,985 僕には学問の世界に留まるという 310 00:24:04,986 --> 00:24:06,362 選択肢もあったんだけど...... 311 00:24:07,530 --> 00:24:10,032 公認会計士になるための 論文や 312 00:24:11,701 --> 00:24:13,828 トレーニングとかね... 313 00:24:15,329 --> 00:24:17,664 音楽の世界で やるべきことをやるだけだと思って 314 00:24:17,665 --> 00:24:18,916 だからそうした 315 00:24:19,625 --> 00:24:21,169 みんなに手を振って別れた 316 00:24:29,594 --> 00:24:32,345 僕よりうまい歌手がいることは知っていた 317 00:24:32,346 --> 00:24:36,017 でも 僕はそこで やれることをやった 318 00:24:37,310 --> 00:24:42,148 カフタンを着て 顔をペイントした 鐘が鳴り 線香が燃える 319 00:24:42,523 --> 00:24:44,358 ...そしてただ... 320 00:24:44,942 --> 00:24:47,402 ロバートは ここにいる他の誰よりも 321 00:24:47,403 --> 00:24:49,613 トラブルやいたずらに 巻き込まれることが多かった 322 00:24:49,614 --> 00:24:50,907 奇妙だ 323 00:24:52,074 --> 00:24:55,828 ジョンがやってきて言った 「どういうことだ?」 324 00:24:56,913 --> 00:25:00,081 だから 「そうだね どうしてだろう?」って言った 325 00:25:00,082 --> 00:25:01,791 67年の暮れだった 326 00:25:01,792 --> 00:25:03,585 再び出会ってからの演奏は 327 00:25:03,586 --> 00:25:05,921 信じられないほどうまくいった 328 00:25:21,437 --> 00:25:23,689 僕たちは"Band of Joy"を結成した 329 00:25:23,856 --> 00:25:26,483 ブルースとサイケデリアをミックスしたかった 330 00:25:26,484 --> 00:25:29,361 僕たちはその大きなムーブメントの 一部になりたかった 331 00:25:29,362 --> 00:25:31,029 フランク・フリーマンの店で演奏した 332 00:25:31,030 --> 00:25:32,907 ロンドンのミドルアースで演奏した 333 00:25:34,242 --> 00:25:37,203 ティン・パン・アレイに行って "Memory Lane"をレコーディングした 334 00:25:37,745 --> 00:25:40,623 それが僕の最初の曲作りの経験だった 335 00:25:41,832 --> 00:25:43,542 残念なことに 発売されることはなかった 336 00:25:44,293 --> 00:25:45,920 僕たちを気に入ってくれる人は あまりいなかった 337 00:25:46,462 --> 00:25:48,630 でも 僕らは自分たちのことが好きだった 338 00:26:16,575 --> 00:26:18,493 パットはジョンにこう叫んでいた 339 00:26:18,494 --> 00:26:20,413 「あいつに近づくなと言ったはずだ」 340 00:26:20,955 --> 00:26:22,205 「何の役にも立たない」 341 00:26:22,206 --> 00:26:24,833 そして ティム・ローズと一緒に 342 00:26:24,834 --> 00:26:27,378 "I Got a Loneliness"と"Morning Dew"を演奏した 343 00:26:27,753 --> 00:26:29,714 344 00:26:30,047 --> 00:26:32,465 当時は子供もいたしね だから 少しでもお金を得るために 345 00:26:32,466 --> 00:26:34,467 プロのグループに入るしかなかった 346 00:26:34,468 --> 00:26:36,387 本当に 生活のために 347 00:26:37,305 --> 00:26:40,933 誰からも援助を受けていなかった 348 00:26:42,310 --> 00:26:43,936 当時はかなり厳しい状況だった 349 00:26:44,603 --> 00:26:48,523 僕は茶色のスーツケースと ペニシリンを持っていた 350 00:26:48,524 --> 00:26:50,317 そしてホームレスになった 351 00:26:50,318 --> 00:26:51,402 だから僕は... 352 00:26:52,903 --> 00:26:55,406 "Obs-Tweedle"というバンドで 演奏することになったんだ 353 00:27:06,375 --> 00:27:08,543 僕はスタジオ・ミュージシャンという世界に 354 00:27:08,544 --> 00:27:11,005 すっかり慣れた 355 00:27:11,547 --> 00:27:14,674 僕が参加した当時 昔ながらのミュージシャンたちが 356 00:27:14,675 --> 00:27:18,053 みんなやっていたことに 僕はとらわれていた 357 00:27:18,054 --> 00:27:19,429 "Muzak"のように 358 00:27:19,430 --> 00:27:22,515 "Muzak"とは いわゆるイージーリスニングの曲だ 359 00:27:22,516 --> 00:27:24,351 えーと... 360 00:27:24,352 --> 00:27:28,146 "Muzak"のセッションは 361 00:27:28,147 --> 00:27:29,439 とてもとても難しい 362 00:27:29,440 --> 00:27:31,316 一冊分の譜面があって 363 00:27:31,317 --> 00:27:33,568 それを読みながら 演奏し続けなければならない 364 00:27:33,569 --> 00:27:34,737 何度も何度もね 365 00:27:35,112 --> 00:27:37,572 体調を崩さないで 366 00:27:37,573 --> 00:27:40,533 最後までやり遂げたことは まさに奇跡だった 367 00:27:40,534 --> 00:27:43,412 だから そろそろ 368 00:27:43,913 --> 00:27:46,414 やめるべきだと思ったんだ 369 00:27:46,415 --> 00:27:50,001 エリックやジェフといった 僕の友達は 370 00:27:50,002 --> 00:27:51,795 みんなバンドをやっていて すごく楽しんでいた 371 00:27:51,796 --> 00:27:53,922 そして 「アイディアがたくさんあるから」 372 00:27:53,923 --> 00:27:55,591 「いつかちゃんと提供できるようになりたい」と思っていた 373 00:27:56,425 --> 00:27:57,967 ジェフ・ベックが言った 374 00:27:57,968 --> 00:28:00,762 「ヤードバーズに参加してくれたら本当にうれしいよ」 375 00:28:00,763 --> 00:28:02,972 だから「チャンスがあったら」 本当はどうプレーしたいのか 376 00:28:02,973 --> 00:28:04,599 考えたんだ 377 00:28:04,600 --> 00:28:07,602 「そうだ 今だ これはチャンスだ」 378 00:28:33,838 --> 00:28:36,005 ジェフのいるヤードバーズに入って 379 00:28:36,006 --> 00:28:37,173 みんなと一緒にツアーをした 380 00:28:37,174 --> 00:28:38,968 本当に楽しい時間だった 381 00:28:39,760 --> 00:28:42,137 でも アメリカ・ツアーの最中 382 00:28:42,138 --> 00:28:45,141 彼はバンドを去った 僕はかなりショックを受けた 383 00:28:45,933 --> 00:28:50,645 でも まったく新しい方向に挑戦する 機会を与えてくれた 384 00:28:50,646 --> 00:28:53,398 それでリードギターの座を引き継いだ 385 00:29:00,906 --> 00:29:03,241 イギリスではもう誰も 386 00:29:03,242 --> 00:29:05,118 ヤードバーズに興味はなかった 387 00:29:05,119 --> 00:29:08,580 だから アメリカではアンダーグラウンドのファンを 388 00:29:08,581 --> 00:29:09,874 真剣に増やすことにした 389 00:29:10,624 --> 00:29:14,502 スリルが必要だった 絶対的なスリルだ 390 00:29:14,503 --> 00:29:18,006 西海岸の音楽シーンを体現するんだ 391 00:29:25,306 --> 00:29:27,223 ミッキー・モストと対抗した 392 00:29:27,224 --> 00:29:28,767 彼は僕たちのプロデューサーで 393 00:29:29,268 --> 00:29:31,686 つまらないシングルばかり録音していた 394 00:29:31,687 --> 00:29:34,565 ポップな曲をかけるAMラジオ向けだ 395 00:29:35,191 --> 00:29:38,360 もうシングルを作りたくなかった 396 00:29:39,778 --> 00:29:41,154 アメリカにいて 397 00:29:41,155 --> 00:29:43,698 FMアンダーグラウンドラジオの出現を 目の当たりにした 398 00:29:43,699 --> 00:29:46,451 アルバムの一面を全部かけていた... 399 00:29:46,452 --> 00:29:50,164 これが "今後の潮流" だと 分かっていた 400 00:29:50,706 --> 00:29:52,415 だから僕は計画したんだ 401 00:29:52,416 --> 00:29:54,709 一面丸ごとFM局で聴くことができる 402 00:29:54,710 --> 00:29:57,505 そういったアルバムを作ることをね 403 00:30:04,762 --> 00:30:06,763 ヤードバーズの新しいサウンドは 404 00:30:06,764 --> 00:30:08,598 すでに頭の中にあった 405 00:30:08,599 --> 00:30:12,143 ギターに関しては 自分が何をしたいのか もうはっきりわかっていた 406 00:30:12,144 --> 00:30:14,103 僕が考えていた新しいものだ 407 00:30:14,104 --> 00:30:15,480 "Dazed and Confused" のような 408 00:30:15,481 --> 00:30:18,483 ジェイク・ホームズに影響されたんだ 409 00:30:43,092 --> 00:30:46,679 あのギターはジェフ・ベックからもらった 410 00:30:47,346 --> 00:30:50,224 ペンキを塗って ギターを神聖なものにした 411 00:30:51,559 --> 00:30:55,104 このギターは旅に出るためのものだ 412 00:30:55,854 --> 00:30:59,941 エクスカリバーのような神話の剣 413 00:31:14,832 --> 00:31:17,918 LAの手相占いに行った 414 00:31:18,836 --> 00:31:20,671 占い師は言った 415 00:31:21,088 --> 00:31:24,591 「あなたの人生を変える決断を」 416 00:31:24,592 --> 00:31:26,510 「まもなく下すことになる」 417 00:31:27,052 --> 00:31:30,639 手相を見てもらった 数日後のある打ち合わせで 418 00:31:31,223 --> 00:31:32,390 バンドの誰かが言った 419 00:31:32,391 --> 00:31:33,684 「もうたくさんだ やめたい」とね 420 00:31:35,519 --> 00:31:36,729 ショックだった 421 00:31:39,940 --> 00:31:43,818 でもすぐに やるべきことが分かった 422 00:31:43,819 --> 00:31:45,361 「自分のグループを作るときだ」 423 00:31:45,362 --> 00:31:47,740 「何をやりたいのか はっきり分かっている」 424 00:31:48,365 --> 00:31:51,285 パワフルなヴォーカリストを 見つける必要があった 425 00:31:51,827 --> 00:31:53,995 テリー・リードという歌手がいた 426 00:31:53,996 --> 00:31:55,538 僕はこう思った 427 00:31:55,539 --> 00:31:57,916 「彼が必要だ」 428 00:31:58,626 --> 00:32:02,004 僕はピーター・グラントに テリー・リードに連絡できるか聞いた 429 00:32:02,713 --> 00:32:05,006 ピーター・グラントは ヤードバーズのマネージャーだった 430 00:32:05,007 --> 00:32:07,091 ありがたいことに 彼は僕を信じてくれた 431 00:32:07,092 --> 00:32:09,219 「ヤードバーズが解散してしまったから」 432 00:32:09,345 --> 00:32:10,928 「新たなグループを作りたいんだ」と言った 433 00:32:10,929 --> 00:32:13,723 彼は「それはいいな」と言ったよ 434 00:32:13,724 --> 00:32:15,351 「僕にできることなら 何でも手伝うよ」と 435 00:32:15,934 --> 00:32:19,271 ピーター・グラントとミッキー・モストは 同じオフィスにいた 436 00:32:19,897 --> 00:32:21,606 机が2つあって 437 00:32:21,607 --> 00:32:24,735 部屋を挟んで ほぼ向かい合って座っていた 438 00:32:26,070 --> 00:32:28,071 結果を聞いた 439 00:32:28,072 --> 00:32:31,199 「残念ながら テリー・リードはミッキー・モストと」 440 00:32:31,200 --> 00:32:32,325 「ソロ契約を結んだ」と... 441 00:32:32,326 --> 00:32:33,744 「そうか...」 442 00:32:34,328 --> 00:32:35,787 - 最新盤? - そうだ 知ってる限りはね 443 00:32:35,788 --> 00:32:37,121 - 君にあげるよ - ありがとう 444 00:32:37,122 --> 00:32:38,665 「なんてこった」と思ったよ 445 00:32:38,666 --> 00:32:41,084 それでテリー・リードは 446 00:32:41,085 --> 00:32:43,628 オブス・トゥイードルというバンドの ミッドランズ出身の歌手を提案した 447 00:32:43,629 --> 00:32:44,712 それで僕は思った 448 00:32:44,713 --> 00:32:46,799 「珍しい名前な ちょっと変わってる」 449 00:32:47,424 --> 00:32:49,718 彼とピーター・グラントが僕に会いに来た 450 00:32:51,095 --> 00:32:54,139 彼はロバート・プラントが どこにいるか知らないかと尋ねた 451 00:32:55,349 --> 00:32:57,726 「僕だよ」と答えた 452 00:32:58,227 --> 00:33:02,021 彼は即興のヴォーカルをやっていて 453 00:33:02,022 --> 00:33:03,606 素晴らしいと思った 454 00:33:03,607 --> 00:33:05,734 それで彼を家に招いた 455 00:33:06,485 --> 00:33:08,654 そのとき僕にはまだ住むところがなかった 456 00:33:09,154 --> 00:33:12,532 それでスーツケースを持って パングボーン行きの列車に乗り 457 00:33:12,533 --> 00:33:14,284 彼の家に行った 458 00:33:15,744 --> 00:33:17,745 僕たちは本当にいい関係だった 459 00:33:17,746 --> 00:33:20,957 彼は僕のレコードを 聞いていたみたいなんだ...... 460 00:33:20,958 --> 00:33:22,417 「これ持ってるよ」とかね 461 00:33:22,418 --> 00:33:24,961 それから ジョーン・バエズ版の 462 00:33:24,962 --> 00:33:26,587 "Babe I'm Gonna Leave You"を聞かせた 463 00:33:26,588 --> 00:33:30,174 「あそこのトップラインを歌えるかな」 464 00:33:30,175 --> 00:33:32,176 「いいアレンジの案があるんだ」 465 00:33:32,177 --> 00:33:35,304 その試みは 本当にうまくいった 466 00:33:35,305 --> 00:33:36,472 美しかった 467 00:33:36,473 --> 00:33:39,350 彼は本当にうまく歌った 468 00:33:51,572 --> 00:33:53,824 何かが始まると 469 00:33:55,033 --> 00:33:57,453 4人とも確信していた 470 00:33:58,537 --> 00:34:02,458 ジミーのギター・プレイは とにかく凄かった 471 00:34:05,711 --> 00:34:06,878 それからジミーは僕に言った 472 00:34:06,879 --> 00:34:09,047 「ドラマーは決めないとな」 473 00:34:09,214 --> 00:34:11,716 話が先に進む前に 僕は言った 474 00:34:11,717 --> 00:34:13,676 「ジョン・ボーナムに匹敵する」 475 00:34:13,677 --> 00:34:16,263 「ドラマーはこの世にいない」 476 00:34:16,680 --> 00:34:18,140 「彼は素晴らしい」 477 00:34:18,474 --> 00:34:20,100 彼はティム・ローズと演奏していた 478 00:34:20,684 --> 00:34:22,226 ジミーは言った 479 00:34:22,227 --> 00:34:23,811 だったら「彼に会いに行こう」 480 00:34:23,812 --> 00:34:27,356 僕は「ジョン ジミーの演奏を聴くべきだ 彼は素晴らしい 」と言った 481 00:34:27,357 --> 00:34:30,319 ジョンは「時間がない」と答えた 482 00:34:31,028 --> 00:34:32,904 僕は言った 「何言ってるんだ」 483 00:34:32,905 --> 00:34:36,575 「エレクトリック・フォークの演奏なんか したくないだろう?一緒に行こう」 484 00:34:37,201 --> 00:34:39,786 彼は「パットに殺される」と言った 485 00:34:39,787 --> 00:34:41,287 「そんなこと言わないで」 486 00:34:41,288 --> 00:34:43,457 「パットと話してやるよ お母さんともね」 487 00:34:46,293 --> 00:34:50,088 妻のモーが言った 「ジミーがバンドを結成中みたい」 488 00:34:50,631 --> 00:34:52,049 「彼に電話してみたら?」 489 00:34:52,549 --> 00:34:53,925 「ベース奏者を探してないかって」 490 00:34:53,926 --> 00:34:55,134 「いや できないよ...」 491 00:34:55,135 --> 00:34:57,094 「僕はあれもこれも やらなきゃいけないんだ」 492 00:34:57,095 --> 00:34:58,846 「ここらのものと...あのアルバムも...」 493 00:34:58,847 --> 00:35:00,807 「ダメよ」と彼女は言った 494 00:35:00,808 --> 00:35:03,769 「彼に電話をして」と だからそうした 495 00:35:04,353 --> 00:35:07,230 「バンドを結成中かい?」と聞いた 496 00:35:07,231 --> 00:35:08,606 彼は 「ああ そうなんだ」と答えた 497 00:35:08,607 --> 00:35:10,733 僕は「ベース奏者は必要?」と聞いた 498 00:35:10,734 --> 00:35:12,652 彼は「そうなんだけど問題がある」と 499 00:35:12,653 --> 00:35:14,821 僕は「どんな問題?」と聞いた 500 00:35:14,822 --> 00:35:17,490 「ドラマーはティム・ローズと一緒にやっていて」 501 00:35:17,491 --> 00:35:20,536 「週給40ポンドだ それでもいいか?」 502 00:35:23,038 --> 00:35:25,207 だから決めた なんとかなるだろうって 503 00:35:27,042 --> 00:35:30,545 ピーター・グラントは ジェラード・ストリートに 504 00:35:30,546 --> 00:35:31,797 2時間の練習場所を確保した 505 00:35:32,631 --> 00:35:36,551 みんなそこに集まって 僕は機材を準備した 506 00:35:36,552 --> 00:35:39,428 ジョン・ポール・ジョーンズが セッション機材を持って来て 507 00:35:39,429 --> 00:35:41,556 ジョンもドラムセットを持ってきた 508 00:35:41,557 --> 00:35:44,308 壁一面にアンプが並んでいて 509 00:35:44,309 --> 00:35:46,435 僕らはそれを使っただけなんだ...... 510 00:35:46,436 --> 00:35:48,855 「こんにちは お元気ですか?」 「そうだね」 511 00:35:48,856 --> 00:35:50,774 僕はまあまあって感じで 彼もそうだ 512 00:35:51,483 --> 00:35:52,859 本当に不思議だった 513 00:35:52,860 --> 00:35:54,068 ジョン・ポールとジミーに会うなんて 514 00:35:54,069 --> 00:35:56,279 僕の居場所で 515 00:35:56,280 --> 00:35:58,155 こんな電報を受け取るなんて 516 00:35:58,156 --> 00:36:00,283 なにかの冗談だと思っていたんだ 517 00:36:00,284 --> 00:36:02,660 ヤードバーズのメンバーに なれるかもしれない 518 00:36:02,661 --> 00:36:04,621 天からの贈り物みたいだ そうだろう? 519 00:36:05,163 --> 00:36:07,457 最初にやりたい曲は 520 00:36:08,083 --> 00:36:09,417 "Train Kept A-Rollin'"だと言った 521 00:36:09,418 --> 00:36:11,460 「"Train Kept A-Rollin'"を知ってるか?」 と聞かれたから 522 00:36:11,461 --> 00:36:14,547 僕は 「いいや」と答えた 彼は 「12小節のやつだよ」と言った 523 00:36:15,632 --> 00:36:17,925 「こんなリフがある」 「オーケー カウント出して」 524 00:36:17,926 --> 00:36:19,261 それでキマリだった 525 00:36:19,928 --> 00:36:21,679 部屋は完全に爆発した 526 00:36:21,680 --> 00:36:24,265 僕たちは演奏し続けた ソロ・ブレイクや 527 00:36:24,266 --> 00:36:27,143 ロバートのアドリブや その他もろもろをやった 528 00:36:27,144 --> 00:36:28,978 こんなのは聞いたことがなかった 529 00:36:28,979 --> 00:36:30,771 クールなソウル歌手を想像していたのに 530 00:36:30,772 --> 00:36:33,442 そこにいたのは絶叫する狂人だった 531 00:36:34,401 --> 00:36:36,904 素晴らしい声と素晴らしい音域 532 00:36:37,070 --> 00:36:38,905 僕はこう思ったよ 「そこで何をしているんだ?」 533 00:36:38,906 --> 00:36:40,698 「近寄ると怪我するぞ」 534 00:36:40,699 --> 00:36:43,911 それは僕がずっと 535 00:36:45,037 --> 00:36:46,996 待ち望んでたチャンスだ 536 00:36:46,997 --> 00:36:48,623 僕はかなりシャイだった 537 00:36:48,624 --> 00:36:51,250 あのような状況に置かれたときに 一番いいのは 538 00:36:51,251 --> 00:36:53,586 多くを語らず ただ一緒に戦うことだ 539 00:36:53,587 --> 00:36:55,379 そしてすべてを洗い出す そういうことだ 540 00:36:55,380 --> 00:36:57,006 まあ ベーシストだからね 541 00:36:57,007 --> 00:36:59,050 彼も同じことを考えていただろう 542 00:36:59,051 --> 00:37:00,676 リズムセクション担当は 543 00:37:00,677 --> 00:37:03,430 本当に繊細な生き物なんだ... 544 00:37:04,306 --> 00:37:05,307 まあ... 545 00:37:06,141 --> 00:37:09,686 ただ 一緒に仕事が できることを知りたかったんだ 546 00:37:09,853 --> 00:37:12,021 初めて一緒にプレーしたときのことだよ 547 00:37:12,022 --> 00:37:14,023 いいグループになりそうだと感じたね 548 00:37:14,024 --> 00:37:15,733 派手さはないけどね 549 00:37:17,611 --> 00:37:19,278 だが 僕はそうだ 550 00:37:20,989 --> 00:37:22,198 素晴らしい 551 00:37:22,199 --> 00:37:26,285 ついにその時が来たと 僕は確信していた 552 00:37:26,286 --> 00:37:29,956 誰もが知っている 人生を変える経験だったと 553 00:37:29,957 --> 00:37:32,041 巨大なエネルギーがあった 554 00:37:32,042 --> 00:37:35,127 皆が多くのエネルギーを持っていた 555 00:37:35,128 --> 00:37:36,504 「次のステージで放出だ」 556 00:37:36,505 --> 00:37:38,089 「パングボーンへ」 557 00:37:49,559 --> 00:37:51,520 パングボーンはテムズ川沿いにある 558 00:37:52,020 --> 00:37:55,106 初めてこのボートハウスに 来たときのことを覚えている 559 00:37:55,107 --> 00:37:57,359 「本当の魔法のようだ」と思った 560 00:37:57,901 --> 00:37:59,527 いいエネルギーがあった 561 00:37:59,528 --> 00:38:02,990 まさに創造性の聖地だった 562 00:38:03,365 --> 00:38:04,699 そこに1967年から 563 00:38:04,700 --> 00:38:07,327 1970年まで住んでいた家だ 564 00:38:08,036 --> 00:38:11,372 僕たちは最初 家の2階に陣取った 565 00:38:11,373 --> 00:38:13,249 あの窓が一番上にあるところ 566 00:38:13,250 --> 00:38:14,500 大きな部屋があって 567 00:38:14,501 --> 00:38:17,503 そこで練習をした 568 00:38:23,385 --> 00:38:26,637 僕たちは美しい川を 見下ろしていた 569 00:38:26,638 --> 00:38:28,973 そしてお互いを知り 570 00:38:28,974 --> 00:38:30,307 懸命に働いた 571 00:38:30,308 --> 00:38:31,517 僕たちは怠け者じゃなかった 572 00:38:31,518 --> 00:38:33,394 僕たちの目的は テレビに映ることではなくて 573 00:38:33,395 --> 00:38:36,313 皆 とても音楽をやりたかった 574 00:38:36,314 --> 00:38:39,192 僕たちはアルバムの素材を作っていた 575 00:38:39,693 --> 00:38:42,737 いろんな曲を用意して 576 00:38:42,738 --> 00:38:44,573 1セット出来上がった 577 00:38:45,615 --> 00:38:48,200 何日もリハーサルをした 578 00:38:48,201 --> 00:38:49,995 かなりうるさかっただろう 579 00:38:50,787 --> 00:38:52,788 あちこちで聞こえていたはずさ 580 00:38:52,789 --> 00:38:55,666 誰かが文句を言いに ドアをノックするかと思ったが 581 00:38:55,667 --> 00:38:57,418 誰もしなかった 582 00:39:05,510 --> 00:39:07,303 すでにツアーの予定があったから 583 00:39:07,304 --> 00:39:09,180 すぐに集まった 584 00:39:09,181 --> 00:39:11,099 ヤードバーズの契約の都合でね 585 00:39:11,266 --> 00:39:13,559 スカンジナビアでの数日間の日程だった 586 00:39:13,560 --> 00:39:15,895 それは好都合で驚いたよ 587 00:39:15,896 --> 00:39:17,397 僕たちのツアーがあるなんて 588 00:39:17,814 --> 00:39:19,857 現地に行って 589 00:39:19,858 --> 00:39:21,442 観客の前でプレーできる 590 00:39:21,443 --> 00:39:23,487 ロンドンや他の すべての場所から離れてね 591 00:39:24,988 --> 00:39:26,822 ヤードバーズとしての 592 00:39:26,823 --> 00:39:30,242 最初のコンサートに スカンジナビアへ出かけた 593 00:39:30,243 --> 00:39:31,786 飛行機に乗ってね 594 00:39:31,787 --> 00:39:33,454 僕とジョンは隣に座って 595 00:39:33,455 --> 00:39:34,872 タバコを吸っていた 596 00:39:34,873 --> 00:39:37,166 たくさんの銀食器を見た 597 00:39:37,167 --> 00:39:38,919 ナイフとフォークが目の前にある 598 00:39:39,419 --> 00:39:41,253 普段なら盗んでしまうようなものが 599 00:39:41,254 --> 00:39:42,881 大量にあった 600 00:39:43,507 --> 00:39:45,591 誰かに手伝ってもらわなければ 601 00:39:45,592 --> 00:39:47,718 バッグに入れることも できないくらいだった 602 00:39:47,719 --> 00:39:50,137 素晴らしかったよ すべてがそこにあった 603 00:39:50,138 --> 00:39:52,766 ジン トニック 人々 604 00:39:53,517 --> 00:39:55,519 みんな親切で魅力的だ 605 00:39:56,269 --> 00:39:58,522 エアコンとか... とにかく出発した 606 00:39:59,022 --> 00:40:00,857 行かないと.何もできないだろ? 607 00:40:02,400 --> 00:40:04,027 母のところへも戻れないし 608 00:40:09,699 --> 00:40:13,202 同僚や僕の雇用主達に 609 00:40:13,203 --> 00:40:15,162 セッションの仕事をやめると伝えたとき 610 00:40:15,163 --> 00:40:17,414 「ロックンロール・バンドに入るんだ」と言った 611 00:40:17,415 --> 00:40:20,251 周りの反応は 「イカれたか?」 612 00:40:26,174 --> 00:40:28,634 ベースはジョン・ポール・ジョーンズ 613 00:40:28,635 --> 00:40:30,053 ジョン・ポール・ジョーンズ 614 00:40:34,224 --> 00:40:36,726 ドラムはジョン・ボーナム 615 00:40:41,481 --> 00:40:43,525 リード・ギターは ジミー・ペイジ 616 00:40:49,156 --> 00:40:51,073 そしてボーカルは ロバート・プラント 617 00:40:55,078 --> 00:40:57,122 618 00:41:05,964 --> 00:41:06,965 619 00:41:12,053 --> 00:41:13,846 620 00:43:40,869 --> 00:43:42,119 621 00:45:43,408 --> 00:45:45,117 本当にうまくいったよ 622 00:45:45,118 --> 00:45:47,327 スカンジナビアから戻って 623 00:45:47,328 --> 00:45:49,913 すぐにアルバム制作に取りかかった 624 00:45:49,914 --> 00:45:53,126 どれくらいかかったっけ? 一ヶ月くらい? 625 00:45:54,085 --> 00:45:56,712 数週間にわたって 626 00:45:56,713 --> 00:45:58,756 オリンピック・スタジオに入った 627 00:45:59,591 --> 00:46:03,010 最初に入ったのは 628 00:46:03,011 --> 00:46:04,386 1968年の9月25日だ 629 00:46:04,387 --> 00:46:07,640 「午後11時以降に到着」 630 00:46:09,392 --> 00:46:10,559 じゃあ始めよう 631 00:46:10,560 --> 00:46:11,644 わかった 632 00:46:12,437 --> 00:46:14,771 グリン・ジョンズは 633 00:46:14,772 --> 00:46:17,232 オリンピック・スタジオのために特注された 634 00:46:17,233 --> 00:46:19,776 ヘリオス・デスクの操作席で 635 00:46:19,777 --> 00:46:21,613 その操作を担当していた 636 00:46:22,489 --> 00:46:24,573 ドラムセット1 637 00:46:24,574 --> 00:46:26,116 ジョンやジミー ジョン・ポールは 638 00:46:26,117 --> 00:46:29,287 こういったセッションでは 僕よりもずっと経験があった 639 00:46:29,996 --> 00:46:32,415 ライヴでの録音をしていたからだ 640 00:46:33,374 --> 00:46:35,292 彼らは失敗できなかった 641 00:46:35,293 --> 00:46:36,627 一発録音だから 642 00:46:36,628 --> 00:46:39,379 刺激的な空気が漂ってた 643 00:46:39,380 --> 00:46:41,925 僕はうまくあわせられるように頑張った 644 00:46:43,968 --> 00:46:46,678 ジョン・ポール・ジョーンズは 素晴らしいベース・プレイを披露した 645 00:46:46,679 --> 00:46:50,058 音楽的にもかなりの力を持っていた 646 00:46:55,230 --> 00:46:57,690 僕はジョンの右足に とても惚れ込んでいた 647 00:46:59,025 --> 00:47:01,152 とても尊敬していた 648 00:47:01,736 --> 00:47:04,321 僕はそれを強調し 649 00:47:04,322 --> 00:47:05,698 ピッタリと合わせようとした 650 00:47:06,324 --> 00:47:08,493 そして隙間を与える 651 00:47:09,035 --> 00:47:10,452 ええと テイク3 652 00:47:10,453 --> 00:47:13,539 だから リフを弾いていて ちょっと音を外すだけで 653 00:47:13,540 --> 00:47:15,707 何かが ひょっこり顔を出して 654 00:47:15,708 --> 00:47:18,211 リズムが突然生き生きとしてくる 655 00:50:06,587 --> 00:50:08,797 全力投球するつもりだった 656 00:50:08,798 --> 00:50:10,924 アコースティック・ギターを弾いて 657 00:50:10,925 --> 00:50:13,343 ペダルスティール・ギターも弾いた 658 00:50:13,344 --> 00:50:15,638 スライドギターもエレキギターも弾いた 659 00:50:16,305 --> 00:50:18,807 アルバム全体に 660 00:50:18,808 --> 00:50:21,560 さまざまなテクスチャーや ムードを盛り込みたかった 661 00:50:21,561 --> 00:50:24,896 聴く者を完全に惹きつけ 662 00:50:24,897 --> 00:50:28,985 それまでになかった領域に連れて行く 663 00:50:30,069 --> 00:50:31,695 "Black Mountain Side"のギターは 664 00:50:31,696 --> 00:50:33,113 レギュラー・チューニングじゃない 665 00:50:33,114 --> 00:50:34,991 シタールのチューニングによく似ている 666 00:50:40,747 --> 00:50:43,750 ジミーとジョン・ポールは本当に絶好調だった 667 00:50:44,625 --> 00:50:47,378 彼らは多種多様な音楽を演奏してきたが 668 00:50:48,421 --> 00:50:50,672 自分たちらしさを見いだせる 669 00:50:50,673 --> 00:50:52,174 音楽ではなかったんだ 670 00:50:52,175 --> 00:50:55,719 僕たちは やりたい音楽ができる 671 00:50:55,720 --> 00:50:56,803 大きなチャンスを手に入れた 672 00:52:16,843 --> 00:52:18,344 ジミーは このアルバムをプロデュースした 673 00:52:18,845 --> 00:52:19,928 素晴らしかったよ 674 00:52:19,929 --> 00:52:21,263 サウンドが違う 675 00:52:21,264 --> 00:52:22,390 だから好きなんだ 676 00:52:22,849 --> 00:52:25,100 彼は距離を取るために マイクの配置をいろいろ考えていて 677 00:52:25,101 --> 00:52:27,562 何を聴かせたいかわかっていた 678 00:52:28,938 --> 00:52:30,897 ミキシングでは本当に 679 00:52:30,898 --> 00:52:32,650 複雑なことをやった 680 00:52:32,817 --> 00:52:36,111 "You Shook Me"で出てくる 逆向きのエコーとかね 681 00:52:36,112 --> 00:52:38,864 テープを回して エコーをかけてから 682 00:52:38,865 --> 00:52:40,448 裏返して再生すると 683 00:52:40,449 --> 00:52:42,617 エコーが逆に流れてくる 684 00:52:55,798 --> 00:52:58,425 ある曲から別の曲へ クロスフェードさせたり 685 00:52:58,426 --> 00:52:59,968 いろいろなトリックをやっていた 686 00:52:59,969 --> 00:53:02,429 アルバム全体を聴いてもらうためにね 687 00:53:02,430 --> 00:53:05,515 それは絶対に注目を集めることになる 688 00:53:05,516 --> 00:53:08,518 いやあ 素晴らしかったよ 689 00:53:08,519 --> 00:53:11,521 僕の前の部屋には 690 00:53:11,522 --> 00:53:13,231 大きな4発入りスピーカーが2台あった 691 00:53:13,232 --> 00:53:15,526 ほとんどその中に 座っているようなものだ 692 00:53:15,985 --> 00:53:17,903 そして ただ大音量で 演奏していただけだ 693 00:53:35,630 --> 00:53:38,590 アルバム制作用の資金を 自分で調達すれば 694 00:53:38,591 --> 00:53:40,550 デモテープを持ち込んだりするよりも 695 00:53:40,551 --> 00:53:43,470 はるかに有利だ 696 00:53:43,471 --> 00:53:45,263 何をしたいのか わかっていれば 697 00:53:45,264 --> 00:53:48,767 アルバムを完成させてから 698 00:53:48,768 --> 00:53:51,312 契約を結ぶのは理にかなっている 699 00:53:55,274 --> 00:53:57,108 アメリカ人プロデューサーの バート・バーンズは 700 00:53:57,109 --> 00:54:01,029 アトランティック・レコードで 素晴らしいPRをしてくれた 701 00:54:01,030 --> 00:54:03,990 1964年に 僕がそこを目指すべきだと言ったから 702 00:54:03,991 --> 00:54:06,369 彼は連れて行ってくれた 703 00:54:07,203 --> 00:54:08,496 そしてその通りにした 704 00:54:17,171 --> 00:54:19,839 僕たちは自分の役割を果たした 705 00:54:19,840 --> 00:54:22,300 ジミーとピーターは それが本当に必要なんだと 706 00:54:22,301 --> 00:54:24,386 人々を説得するつもりだった 707 00:54:24,387 --> 00:54:27,640 ジミーは 王国の始まりの 鍵のようなものを持っていた 708 00:54:28,349 --> 00:54:30,600 そして 彼はピーターとともに ニューヨークへ向かって 709 00:54:30,601 --> 00:54:32,602 ジェリー・ウェクスラーに会うことができた 710 00:55:01,424 --> 00:55:03,675 素晴らしい瞬間だった 711 00:55:03,676 --> 00:55:06,344 彼らがどう思ったかわからないが 712 00:55:06,345 --> 00:55:10,682 ジェリー・ウェクスラーの前で 実際に聞かせることができた 713 00:55:39,003 --> 00:55:41,379 アトランティックでは全く リミックスさせてもらえなかった 714 00:55:41,380 --> 00:55:42,964 完璧だ 完成しているとね 715 00:55:42,965 --> 00:55:45,592 手順は完璧だった 何もすることはない... 716 00:55:45,593 --> 00:55:47,762 確かに シングル盤とはそんなものだろう 717 00:55:50,473 --> 00:55:54,059 シングル盤が バンドの精神を壊してしまうような 718 00:55:54,060 --> 00:55:56,311 状況を見てきたから 719 00:55:56,312 --> 00:55:59,064 このバンドの精神を壊したくなかった 720 00:55:59,065 --> 00:56:02,984 だから僕はこう言った 「僕らはアルバム・バンドなんだ」 721 00:56:02,985 --> 00:56:04,904 「シングル盤は作らない」 722 00:56:05,738 --> 00:56:07,989 アルバムは自分たちのものだから 自分たちで決める 723 00:56:13,579 --> 00:56:16,372 僕は契約のためにここにいる 724 00:56:16,373 --> 00:56:19,292 ピーターもね 実にイカしてる 725 00:56:19,293 --> 00:56:21,753 まるでマフィアのドンのようだ 726 00:56:41,565 --> 00:56:43,525 ピーター・グラントとジミーは 727 00:56:43,526 --> 00:56:47,905 アトランティックが僕たちの行動に 口を出せないように仕組んでいた 728 00:56:49,198 --> 00:56:51,658 彼らはこう言った 「このバンドが欲しいなら」 729 00:56:51,659 --> 00:56:54,370 「僕らは音楽を提供する」 でも... 730 00:56:55,788 --> 00:56:58,373 ピーター・グラントは レコード会社の重役を 731 00:56:58,374 --> 00:57:00,042 スタジオに近づけさせなかった 732 00:57:00,584 --> 00:57:01,835 バンドにもね 733 00:57:01,836 --> 00:57:04,462 アトランティックは 頭の切れる彼を恐れていた 734 00:57:04,463 --> 00:57:06,841 自由にやれること... それは前代未聞だった 735 00:57:11,804 --> 00:57:13,805 ヤードバーズの名前を使わなくても 736 00:57:13,806 --> 00:57:16,182 グループは再出発できるほど強くなった 737 00:57:16,183 --> 00:57:18,184 そして 名前を変えようということになった 738 00:57:18,185 --> 00:57:21,271 キース・ムーンは レッド・ツェッペリンという名前を提案した 739 00:57:21,272 --> 00:57:23,815 いい名前だと思った 740 00:57:23,816 --> 00:57:26,651 僕は「いいね いい名前だ」と思った 741 00:57:26,652 --> 00:57:28,946 「誰も覚えられないだろう」 742 00:57:29,947 --> 00:57:31,698 でも それ以上のものは 思いつかなかった 743 00:57:31,699 --> 00:57:33,284 そう レッド・ツェッペリンだ 744 00:57:36,120 --> 00:57:39,373 僕は突然 父親になり 結婚も間近に迫っていた 745 00:57:40,124 --> 00:57:42,458 そしてレッド・ツェッペリンと 呼ばれるようになる 746 00:57:42,459 --> 00:57:43,752 グループにいた 747 00:57:44,253 --> 00:57:47,131 だから 僕は心を開いて両親のもとに戻った 748 00:57:48,007 --> 00:57:49,758 パパとママに電話して言ったんだ 749 00:57:50,342 --> 00:57:53,511 「娘になる可能性が最も高い...」 750 00:57:53,512 --> 00:57:56,890 「彼女に会ってくれないか?」 751 00:57:56,891 --> 00:57:58,559 もちろん 752 00:58:00,186 --> 00:58:01,353 彼らは承諾した 753 00:58:04,773 --> 00:58:09,236 1968年11月9日 僕たちはミドルアースで演奏した 754 00:58:09,820 --> 00:58:13,448 そして その事実を祝うために 755 00:58:13,449 --> 00:58:15,034 僕は同じ日に結婚した 756 00:58:15,784 --> 00:58:18,746 一日にできるだけ 多くのことをやろうとしたが 757 00:58:19,955 --> 00:58:21,789 演奏に向かう途中で車が故障した 758 00:58:21,790 --> 00:58:23,416 そういうことだよ 759 00:58:23,417 --> 00:58:25,418 何をどう演奏するかは 760 00:58:25,419 --> 00:58:26,878 決まっていた 761 00:58:26,879 --> 00:58:29,505 最初の3ナンバーは ただバン バン バン バンだった 762 00:58:29,506 --> 00:58:33,092 人々が騒いでいるのが見えた 「いったい何が起こっているんだ?」 763 01:01:31,605 --> 01:01:33,106 おかしなことに... 764 01:01:33,107 --> 01:01:34,774 イギリスでは 大きな会場で演奏できなかった 765 01:01:34,775 --> 01:01:35,858 そうなんだ 766 01:01:35,859 --> 01:01:37,693 「レッド・ツェッペリンを見たい」 767 01:01:37,694 --> 01:01:39,112 と思ったとしてもね 768 01:01:39,113 --> 01:01:41,240 オファーが来ない 769 01:01:42,199 --> 01:01:44,325 それでアトランティックは 770 01:01:44,326 --> 01:01:47,412 1月12日にレコードを出すことにしたが 771 01:01:47,413 --> 01:01:49,247 アメリカだけだった 772 01:01:49,248 --> 01:01:52,209 ピーターはツアーを組んだ 773 01:01:53,919 --> 01:01:56,129 クリスマス・イブだったから 僕たちは帰らなければならなかった 774 01:01:56,130 --> 01:01:58,423 でも突然アルバムが 発売されることになったから 775 01:01:58,424 --> 01:02:00,968 アメリカに行って演奏することになった 776 01:02:02,052 --> 01:02:04,805 僕は そこでは自宅のように リラックスできないんじゃないかと心配した 777 01:02:06,056 --> 01:02:07,056 パットは言い続けた 778 01:02:07,057 --> 01:02:09,016 「彼と仕事をしないでと言ったはずよ」 779 01:02:09,017 --> 01:02:12,437 彼女と妻のモーリーンは 本当に仲が良かった 780 01:02:12,438 --> 01:02:16,399 だからジョンや僕がやっていることを 781 01:02:16,400 --> 01:02:19,278 互いに祝福し合っていた 782 01:02:19,778 --> 01:02:21,196 僕たちはただ突き進んだ 783 01:02:22,948 --> 01:02:26,784 アメリカに行くことが僕の夢だった 理由は色々ある 784 01:02:35,961 --> 01:02:39,922 僕たちは昔から バニラ・ファッジを応援していた 785 01:02:39,923 --> 01:02:43,218 彼らは僕たちを仲間に入れてくれた 唯一のグループだった 786 01:02:44,845 --> 01:02:46,445 彼らはいい友達だ 787 01:02:46,450 --> 01:02:47,950 特別何もなくてもね 788 01:02:50,434 --> 01:02:52,101 カーマインとジョン・ボーナムは 789 01:02:52,102 --> 01:02:53,936 素晴らしく影響しあっていた 790 01:02:53,937 --> 01:02:55,229 彼らはよくお互いを見て 791 01:02:55,230 --> 01:02:57,482 真似をしたり 小技をみせたりしていた 792 01:02:57,483 --> 01:03:00,152 皆でエネルギーの交換ができた 793 01:03:03,280 --> 01:03:04,948 デンバーが最初のショーだった 794 01:03:05,532 --> 01:03:07,366 航空機の格納庫で 演奏するようなものだった 795 01:03:07,367 --> 01:03:09,202 人もそんなに多くなかった 796 01:03:09,203 --> 01:03:10,828 僕は 「やれやれ」 と思った 797 01:03:10,829 --> 01:03:14,165 でも僕は言った 「グループの良さを見せよう」 798 01:03:14,166 --> 01:03:16,417 「クラブで演奏しているみたいに」 799 01:03:16,418 --> 01:03:19,670 「一体感を出そう」 800 01:03:19,671 --> 01:03:21,047 「客が少ないとか」 801 01:03:21,048 --> 01:03:22,798 「多いとかは気にしなくていい」 802 01:03:22,799 --> 01:03:25,635 「自分たちのために演奏するんだ」 803 01:03:38,649 --> 01:03:40,900 ファッジと演奏してから 804 01:03:40,901 --> 01:03:44,862 LAのウィスキー・ア・ゴー・ゴーに出てから 805 01:03:44,863 --> 01:03:46,740 サンフランシスコに行く 806 01:04:09,555 --> 01:04:11,264 アルバムはすでに 807 01:04:11,265 --> 01:04:12,890 アンダーグラウンドの ラジオ局で流されている 808 01:04:12,891 --> 01:04:15,935 それを聴いた人たちは 809 01:04:15,936 --> 01:04:18,646 興味津々で見たがっている 810 01:04:18,647 --> 01:04:22,733 だから僕たちは 手斧で割って入るような感じで 811 01:04:22,734 --> 01:04:25,987 今まで聞いたことがないような 演奏をする 812 01:04:25,988 --> 01:04:28,240 自分たちが持っているものを すべてつぎ込む 813 01:04:29,908 --> 01:04:31,659 フィルモアのバックステージで 814 01:04:31,660 --> 01:04:33,912 ピーター・グラントが言う 815 01:04:34,663 --> 01:04:36,038 「まあ 何が起ころうと」 816 01:04:36,039 --> 01:04:38,708 「ここでウケないなら終わりだ」 817 01:07:14,948 --> 01:07:18,325 イケると思ったよ 818 01:07:30,505 --> 01:07:33,090 すべてが野火のように広がって 819 01:07:33,091 --> 01:07:35,426 全体がうまく噛み合っていた 820 01:07:35,427 --> 01:07:37,386 僕たちが ボストン・ティー・パーティーで 演奏する頃には 821 01:07:37,387 --> 01:07:40,222 人々はドアを叩き壊して 中に入ろうとしていた 822 01:07:40,223 --> 01:07:42,141 西海岸から東部まで 823 01:07:42,142 --> 01:07:44,936 全米を回っていたからね 824 01:07:45,854 --> 01:07:47,938 FMラジオでは DJが 825 01:07:47,939 --> 01:07:51,233 レコードの片面を流す 826 01:07:51,234 --> 01:07:54,237 それからスポンサーの言葉をいれて 残りの片面を流す 827 01:07:54,488 --> 01:07:55,988 みんなそれを聴いてた 828 01:07:55,989 --> 01:07:58,366 「今夜 君の街で演奏するぞ」 って聞いて 829 01:07:58,700 --> 01:08:01,660 みんながやってきた 830 01:08:01,661 --> 01:08:03,454 レッド・ツェッペリンとロックンロール 831 01:08:03,455 --> 01:08:06,500 ロバート・プラントが来てくれた 832 01:08:07,793 --> 01:08:10,211 リスナーからの電話だ 833 01:08:10,212 --> 01:08:12,463 - 生放送中 - ロバート・プラント? 834 01:08:12,464 --> 01:08:14,673 - そうだよ - ああ 神様 835 01:08:14,674 --> 01:08:16,926 ドキドキが止まらないわ 836 01:08:16,927 --> 01:08:18,135 なんてこった 837 01:08:18,136 --> 01:08:20,055 医者が必要かい? 838 01:08:20,847 --> 01:08:23,182 あなたはとてもセクシーね 839 01:08:23,183 --> 01:08:24,600 - 信じられないわ - わかったよ 840 01:08:24,601 --> 01:08:26,018 - どうもありがとう - ええ 841 01:08:26,019 --> 01:08:27,394 - 次の人は? - もしもし? 842 01:08:27,395 --> 01:08:29,522 昨夜 見に行くつもりだったけど 843 01:08:29,523 --> 01:08:30,940 チケットが取れなかった 844 01:08:30,941 --> 01:08:32,775 昨晩は本当に良かったよ 845 01:08:32,776 --> 01:08:34,485 - 名前は? - 匿名で 846 01:08:35,570 --> 01:08:36,654 - もしもし? - こんにちは 847 01:08:36,655 --> 01:08:39,740 - こんにちは - あなたはセクシーだと思うわ 848 01:08:39,741 --> 01:08:40,908 どういうこと? 849 01:08:40,909 --> 01:08:42,827 とてもイケメンだということよ 850 01:08:42,828 --> 01:08:44,036 そうかな? 851 01:08:44,037 --> 01:08:45,830 コンサートは本当に素晴らしかった 852 01:08:45,831 --> 01:08:47,206 本当に気に入ったわ 853 01:08:47,207 --> 01:08:48,874 あなたは本当に 854 01:08:48,875 --> 01:08:50,584 セクシーだと思う 855 01:08:50,585 --> 01:08:52,711 ありがとう そうあり続けるつもりだ 856 01:09:25,579 --> 01:09:27,496 期待が凄かった 857 01:09:27,497 --> 01:09:29,708 本当に圧倒されたよ 858 01:09:58,862 --> 01:10:02,072 色んな経験をしてイギリスに戻ったけど 859 01:10:02,073 --> 01:10:03,867 大人しくしていた 860 01:10:04,701 --> 01:10:07,995 ここじゃまだ レコードが 出ていなかった 861 01:10:07,996 --> 01:10:10,999 だから何もなかった 862 01:10:12,584 --> 01:10:14,210 みんなに笑われただろうね 863 01:10:15,754 --> 01:10:18,173 だからボンゾと僕は よく一緒になって... 864 01:10:19,382 --> 01:10:21,801 「あれは何だったんだろう?」 「うーん わからない」 865 01:10:22,510 --> 01:10:24,137 「何があったんだ?」 「わからない」 ってね 866 01:10:25,347 --> 01:10:29,058 本当に素晴らしかったから 不思議だった 867 01:10:29,059 --> 01:10:30,809 アメリカから帰ってきて 868 01:10:30,810 --> 01:10:32,227 大きな変化を経験した 869 01:10:32,228 --> 01:10:34,021 僕たちはとてもいい気分だった 870 01:10:34,022 --> 01:10:35,648 大きな影響を受けた 871 01:10:35,649 --> 01:10:37,776 想像してみてくれ 僕達は20歳そこそこで 872 01:10:38,360 --> 01:10:40,737 突然 ドラッグがあって 873 01:10:41,279 --> 01:10:42,863 女の子がたくさんいる環境 874 01:10:42,864 --> 01:10:45,866 突然登場する 多くの人達 875 01:10:45,867 --> 01:10:50,038 新たな文化と巨大な名声 876 01:10:50,664 --> 01:10:52,748 初期の段階での名声は特別だ 877 01:10:52,749 --> 01:10:55,418 何か新しいことが起こりそうな 878 01:10:56,211 --> 01:10:57,671 匂いがするからだ 879 01:10:57,921 --> 01:11:01,465 いい気分だった 880 01:11:01,466 --> 01:11:03,717 僕たちには宣伝はなかったし 881 01:11:03,718 --> 01:11:05,052 嫌われてるようだった 882 01:11:05,053 --> 01:11:06,888 でも少しだけ批評があった 883 01:11:07,430 --> 01:11:09,766 ローリング・ストーン誌のものだ 884 01:11:11,476 --> 01:11:13,394 それを読んだことを覚えている 885 01:11:13,395 --> 01:11:15,772 「誰についての批評だろう?」 886 01:11:16,898 --> 01:11:18,149 「僕たちのことか?」 887 01:11:19,317 --> 01:11:21,193 当時はそういうライターが多かった 888 01:11:21,194 --> 01:11:23,153 彼らは批評のために 音楽を研究していたのか 889 01:11:23,154 --> 01:11:25,322 それとも 社会活動の類に 890 01:11:25,323 --> 01:11:28,326 関心があったのかはわからない 891 01:11:28,868 --> 01:11:32,621 でも 自分たちの演奏に対する 他人の反応が 892 01:11:32,622 --> 01:11:34,124 本当に気になるだろうか? 893 01:11:34,958 --> 01:11:38,545 答えは 残念ながら そうだ 894 01:11:39,671 --> 01:11:41,923 そこで行き詰まる可能性がある 895 01:11:42,924 --> 01:11:47,386 幸いなことに 僕達4人は それほど気にしていなかった 896 01:11:47,387 --> 01:11:50,223 自分たちが どうやりたいかということに もっと気を使っていた 897 01:11:50,890 --> 01:11:53,809 ファーストアルバムは ボロボロにされてしまった 898 01:11:53,810 --> 01:11:55,310 たくさんの人が言うだろう 899 01:11:55,311 --> 01:11:57,062 「ツェッペリンみたいな音楽は 好きじゃない」 900 01:11:57,063 --> 01:11:58,231 901 01:11:58,565 --> 01:12:00,483 だから みんな思ったんだ ちょっとしたジョークだ 902 01:12:01,818 --> 01:12:04,611 僕たちは本当に懸命だった 903 01:12:04,612 --> 01:12:07,282 みんなにそれが伝わった そのことがわかったんだ 904 01:12:07,866 --> 01:12:09,783 彼らの友人たちにも話してくれた 905 01:12:09,784 --> 01:12:10,994 「僕も買おう」 ってなった 906 01:12:11,453 --> 01:12:14,872 会場は満員で みんなが聞いたものは 907 01:12:14,873 --> 01:12:17,124 雑誌の批評とは対照的だ 908 01:12:17,125 --> 01:12:18,835 それがこのバンドなんだ 909 01:12:34,017 --> 01:12:36,310 このようなコンサートを開いて 910 01:12:36,311 --> 01:12:38,604 コミュニケーションができることは エキサイティングなことだった 911 01:12:38,605 --> 01:12:39,813 僕ら4人で 912 01:12:39,814 --> 01:12:42,649 変えることができた 913 01:12:42,650 --> 01:12:44,943 ユーモアのセンスとか 激しさとか 914 01:12:44,944 --> 01:12:47,655 アグレッシブさとか そういうものをね 915 01:12:47,864 --> 01:12:50,491 これが僕たちが つながっているということなんだ 916 01:12:50,492 --> 01:12:52,826 どんな方向へ進んでも 917 01:12:52,827 --> 01:12:54,203 みんながついてくる 918 01:12:54,204 --> 01:12:56,288 ギターがリードするなら みんながついてくる 919 01:12:56,289 --> 01:12:58,373 そのまま続けることも 変えることもできる 920 01:12:58,374 --> 01:13:02,295 つまり アドリブが半端じゃない 921 01:13:02,921 --> 01:13:05,089 "Dazed and Confused" は 922 01:13:05,090 --> 01:13:08,343 本当に過激だ 恐ろしいほどに 923 01:13:38,206 --> 01:13:39,207 924 01:18:13,856 --> 01:18:14,857 925 01:20:00,880 --> 01:20:02,172 自分たちの力で 926 01:20:02,173 --> 01:20:05,467 みんなをノックアウトしたかった 927 01:20:05,468 --> 01:20:08,678 次のアルバムの構想もあった 928 01:20:08,679 --> 01:20:11,765 音楽をどう制作するかという アプローチにおいて 929 01:20:11,766 --> 01:20:16,019 非常に映画的なものを考えていた 930 01:20:16,020 --> 01:20:19,148 オーバーダブなんかを どうするかは別としてね 931 01:20:19,774 --> 01:20:21,858 それで僕は 家で練習することにした 932 01:20:21,859 --> 01:20:24,653 新曲を2曲ね 933 01:20:24,654 --> 01:20:26,112 "Whole Lotta Love" と 934 01:20:26,113 --> 01:20:28,115 "What Is and What Should Never Be" だ 935 01:20:28,658 --> 01:20:30,910 ジミーは アコースティック・ギターを持ってきて 936 01:20:31,327 --> 01:20:33,037 みんなで曲を作り上げた 937 01:20:33,663 --> 01:20:36,164 彼は書いた曲を演奏してみせ 938 01:20:36,165 --> 01:20:38,334 僕たち みんなで 一緒に作り上げた 939 01:20:38,876 --> 01:20:42,420 4月にオリンピックスタジオに入った 940 01:20:42,421 --> 01:20:45,883 またスタジオに戻ることができて 本当に興奮したよ 941 01:20:46,300 --> 01:20:49,887 僕の作曲能力も開花した 942 01:20:51,013 --> 01:20:53,516 演奏の色彩のおかげでね 943 01:20:54,225 --> 01:20:55,642 "Whole Lotta Love" では 944 01:20:55,643 --> 01:20:57,852 ジミーはコーラスを考えていた 945 01:20:57,853 --> 01:21:01,691 彼はリフを弾いてみせたんだが 本当に素晴らしかった 946 01:21:14,412 --> 01:21:17,455 歌詞には ウィリーディクソンの詩を使った 947 01:21:27,925 --> 01:21:29,552 それで... 948 01:21:30,595 --> 01:21:33,347 僕が見つけた 黒人音楽の最良の部分を 949 01:21:33,848 --> 01:21:35,807 徹底的に追求した 950 01:21:35,808 --> 01:21:37,018 色んな方法でね 951 01:21:38,311 --> 01:21:41,605 "Whole Lotta Love" があるから 952 01:21:41,606 --> 01:21:42,981 同じようなサウンドの 953 01:21:42,982 --> 01:21:45,318 違うリフの曲は意味がないと思った 954 01:21:48,321 --> 01:21:51,948 だから "What Is and What Should Never Be" には 955 01:21:51,949 --> 01:21:55,285 自然に入ってくる ゆったりとした 956 01:21:55,286 --> 01:21:57,120 優しい詩をつけた 957 01:21:57,121 --> 01:21:58,747 それらはパワーコーラスじゃないが 958 01:21:58,748 --> 01:22:01,207 もっと激しさがある 959 01:22:01,208 --> 01:22:03,251 ジョン・ボーナムのパワーと 960 01:22:03,252 --> 01:22:06,338 グループのパワーを活かせる 961 01:22:06,339 --> 01:22:07,673 その全体でね 962 01:22:26,108 --> 01:22:27,400 ツアーを控えていた 963 01:22:27,401 --> 01:22:29,903 本当に良いものになると思った 964 01:22:29,904 --> 01:22:33,991 アメリカ各地で レコーディングできるしね 965 01:22:34,867 --> 01:22:40,163 観客の反応や人々の愛から 966 01:22:40,164 --> 01:22:42,500 インスピレーションを得ようと思っていた 967 01:23:21,414 --> 01:23:22,706 アメリカでレコーディングできたのは 968 01:23:22,707 --> 01:23:25,917 ただただ嬉しかった 969 01:23:25,918 --> 01:23:28,461 旅行からエネルギーをもらい 970 01:23:28,462 --> 01:23:30,463 それを書いたり 971 01:23:30,464 --> 01:23:32,257 録音したりして記録する 972 01:23:49,442 --> 01:23:51,818 ジョン・ボーナムのドラムは 973 01:23:51,819 --> 01:23:54,195 ステレオの左右に配置する予定だった 974 01:23:54,196 --> 01:23:56,114 そうすることで その間に 975 01:23:56,115 --> 01:23:58,950 いろんな楽器を配置できる 976 01:24:05,541 --> 01:24:06,791 彼は経験豊富で 977 01:24:06,792 --> 01:24:08,793 ドラムを鳴らす方法を知っていた 978 01:24:08,794 --> 01:24:10,545 彼が叩くと 979 01:24:10,546 --> 01:24:13,381 ドラム全体がよく響いた 980 01:24:13,382 --> 01:24:14,925 計画通りに 981 01:24:17,052 --> 01:24:19,012 うまく手首を使っていた 982 01:24:19,013 --> 01:24:20,805 力を入れて叩けば 良いというものじゃない 983 01:24:20,806 --> 01:24:23,600 バスドラにアクセントもつけられる 984 01:24:23,601 --> 01:24:26,103 腹に響くような感じでね 985 01:24:27,730 --> 01:24:29,440 彼はとても独創的だった 986 01:24:30,107 --> 01:24:32,484 一緒に演奏すると刺激を受ける 987 01:24:32,485 --> 01:24:35,153 彼の演奏を聞くと 988 01:24:35,154 --> 01:24:37,489 それだけで終わらせたくなくなる 989 01:24:37,490 --> 01:24:40,200 それに釣り合うように演奏したくなるんだ 990 01:24:40,201 --> 01:24:43,370 一番好きなことだったよ 991 01:24:43,871 --> 01:24:46,372 全員の演奏が聞こえること 992 01:24:46,373 --> 01:24:48,166 それが僕にとって重要なことだった 993 01:24:48,167 --> 01:24:49,667 ツェッペリンのレコードでは 994 01:24:49,668 --> 01:24:52,378 メンバーの音がよく聞こえること 995 01:25:47,268 --> 01:25:49,395 自分たちが好きなものを録音しただけだ 996 01:25:49,895 --> 01:25:52,897 ツェッペリンは 常に 互いに影響し合っていた 997 01:25:52,898 --> 01:25:55,233 僕たちは皆 違う音楽を聴いていた 998 01:25:55,234 --> 01:25:56,318 だからいつも言っていた 999 01:25:56,485 --> 01:25:58,737 レッド・ツェッペリンは その真ん中にあるとね 1000 01:25:59,238 --> 01:26:00,321 僕たち全員の間に 1001 01:26:15,754 --> 01:26:19,007 弱みをなくすことができたのは 1002 01:26:19,008 --> 01:26:21,175 とても心強かった 1003 01:26:21,176 --> 01:26:24,679 ジミーと曲作りを始めることで 1004 01:26:24,680 --> 01:26:27,223 微妙な問題とか ためらいを 1005 01:26:27,224 --> 01:26:28,559 取り除くことができた 1006 01:26:29,143 --> 01:26:30,977 作詞には親密さが必要だ 1007 01:26:30,978 --> 01:26:32,479 自分をさらけ出すからね 1008 01:26:33,147 --> 01:26:36,983 ファースト・アルバムでは歌詞を書いた 1009 01:26:36,984 --> 01:26:38,568 セカンド・アルバムでもね 1010 01:26:38,569 --> 01:26:41,321 でも ギターの演奏ほど 1011 01:26:41,322 --> 01:26:43,198 歌詞には自信がなかった 1012 01:26:43,824 --> 01:26:45,992 僕は歌手として 1013 01:26:45,993 --> 01:26:48,328 何をすべきか 考えなければならなかった 1014 01:26:48,329 --> 01:26:51,080 メロディや物語をもたらす 1015 01:26:51,081 --> 01:26:52,875 役割? 1016 01:26:53,292 --> 01:26:56,961 音楽を通して インスピレーションを与え 1017 01:26:56,962 --> 01:26:58,421 歌詞に反映してほしいと思っていた 1018 01:26:58,422 --> 01:27:01,467 彼は "Ramble On" の歌詞を持ってきた 1019 01:27:02,092 --> 01:27:03,802 ああ これは... 1020 01:27:04,720 --> 01:27:07,014 "Ramble On" の下書きだ 1021 01:27:08,057 --> 01:27:11,185 木の葉が一面に落ちている そろそろ帰る時間だ... 1022 01:27:12,353 --> 01:27:15,897 それが僕の人生の物語だ 1023 01:28:25,634 --> 01:28:29,554 僕は "Ramble On" のギターでは 1024 01:28:29,555 --> 01:28:33,182 特にその質感と位相にこだわった 1025 01:28:33,183 --> 01:28:36,186 いろいろなギターが入っている 1026 01:28:36,478 --> 01:28:39,605 それらが空間を転がるように 1027 01:28:39,606 --> 01:28:42,066 全体を動き回っている 1028 01:28:42,067 --> 01:28:44,193 それがソロの質感だ 1029 01:29:01,503 --> 01:29:05,131 この曲のように みんなが 自分の演奏を録音したあとで 1030 01:29:05,132 --> 01:29:08,342 戻ってきてプレイバックを聴いて 「凄い! どうやったの?」 1031 01:29:08,343 --> 01:29:11,388 と言ってくれるのは 本当に嬉しいことだ 1032 01:29:12,139 --> 01:29:14,140 実にさまざまな場所から 1033 01:29:14,141 --> 01:29:15,767 集まってきた 1034 01:29:15,768 --> 01:29:19,562 作品の制作で 親密になれたという 事実そのものが 1035 01:29:19,563 --> 01:29:21,898 大きなブレイクスルーだ 1036 01:29:21,899 --> 01:29:23,650 有名になれたからね 1037 01:29:25,027 --> 01:29:28,988 子供の頃 両親は僕を あらゆる神秘的な山頂や 1038 01:29:28,989 --> 01:29:32,242 美しい廃墟に連れて行ってくれた 1039 01:29:33,160 --> 01:29:36,954 他民族の偉大な共鳴のような感じだ 1040 01:29:36,955 --> 01:29:38,040 まあ 1041 01:29:38,832 --> 01:29:40,583 それがこの曲のすべてなんだ 1042 01:29:40,584 --> 01:29:42,960 僕 君 そして他の人たちへの 1043 01:30:23,293 --> 01:30:25,336 演奏 また演奏 毎晩 毎晩ね 1044 01:30:25,337 --> 01:30:28,339 その時点で20曲くらいあったかな 1045 01:30:28,340 --> 01:30:30,341 すぐに40曲になるだろう 1046 01:30:30,342 --> 01:30:34,011 僕たちはアメリカへの扉を開き そこには光があった 1047 01:30:34,012 --> 01:30:37,306 そして ドアを蹴破って 1048 01:30:37,307 --> 01:30:40,351 中に入った...... 1049 01:30:40,352 --> 01:30:42,353 本当に巨大な大陸だ 1050 01:30:42,354 --> 01:30:44,397 この演奏活動に対して 1051 01:30:44,398 --> 01:30:45,941 一言 どうしても言わせてほしい 1052 01:30:49,653 --> 01:30:52,573 こんなひどいツアーは初めてだった 1053 01:30:52,865 --> 01:30:55,159 何カ月もツアーを続けた 1054 01:30:56,076 --> 01:30:58,744 そのとき メンバーの3人には 1055 01:30:58,745 --> 01:31:00,538 すでに家族がいた 1056 01:31:00,539 --> 01:31:03,584 この7ヵ月で 5度目のツアーだ 1057 01:31:04,251 --> 01:31:08,005 彼らは長い間 子供たちと離れていた 1058 01:31:09,173 --> 01:31:11,091 家族がいると難しい 1059 01:31:11,675 --> 01:31:14,511 僕は妻のモーと一緒に 良い場所に全部行った 1060 01:31:15,220 --> 01:31:16,429 彼女はニューヨークに来ていた 1061 01:31:16,430 --> 01:31:18,639 子供たちを買い物に連れて行く 1062 01:31:18,640 --> 01:31:20,558 ショーを見に行く それはよかった 1063 01:31:20,559 --> 01:31:22,268 でも その後 彼らは家に帰り 1064 01:31:22,269 --> 01:31:24,730 僕たちは残りの場所のツアーに 取り掛かることになる 1065 01:31:27,232 --> 01:31:30,735 当時はツアーバスもなかったし リラックスもできなかった 1066 01:31:30,736 --> 01:31:33,237 とにかく演奏場所に移動するという感じだった 1067 01:31:33,238 --> 01:31:36,158 それから リチャード・コールが 1068 01:31:36,533 --> 01:31:39,286 次の会場を探す 時には演奏する街さえも 1069 01:31:40,037 --> 01:31:42,079 いつも彼は そんな感じだった... 1070 01:31:42,080 --> 01:31:44,582 交差点に差し掛かったら こんな風で...... 1071 01:31:44,583 --> 01:31:47,169 「また道に迷った」 1072 01:31:47,878 --> 01:31:50,421 イギリス周辺のツアーはとても気楽だ 1073 01:31:50,422 --> 01:31:53,299 アメリカだったら どこかのホテルに缶詰で 1074 01:31:53,300 --> 01:31:55,801 ひどい言い争いになる わかるだろ? 1075 01:31:55,802 --> 01:31:57,137 糞野郎でも何もかもがね 1076 01:31:57,721 --> 01:31:59,096 自分だってそうだ 1077 01:31:59,097 --> 01:32:00,933 昨日何があったかとかね 1078 01:32:01,808 --> 01:32:03,517 民間の航空会社だったから 1079 01:32:03,518 --> 01:32:05,436 朝早く起きて 行かなければならなかった 1080 01:32:05,437 --> 01:32:08,857 そして どこかの空港で飛行機を待つ 1081 01:32:10,067 --> 01:32:12,361 でも そうしてきたから アメリカでは みんなが来てくれるようになった 1082 01:32:41,598 --> 01:32:43,140 アメリカから帰ってきて 1083 01:32:43,141 --> 01:32:44,684 みんなが見に来たがった 1084 01:32:44,685 --> 01:32:46,185 様変わりだ 1085 01:32:46,186 --> 01:32:47,603 宣伝もなかったしね 1086 01:32:47,604 --> 01:32:49,981 不思議だった イギリスでは... 1087 01:32:49,982 --> 01:32:52,275 「ツアーのことを どうやって知ったの?」 みたいな 1088 01:32:52,276 --> 01:32:54,527 それが口コミだとわかった 1089 01:34:00,802 --> 01:34:03,137 旅による刺激と 注目されるということが 1090 01:34:03,138 --> 01:34:05,139 気に入ったんだ 1091 01:34:05,140 --> 01:34:07,059 求めないで何がわかる? 1092 01:34:07,184 --> 01:34:08,727 外に出て見てみないとわからない 1093 01:34:33,710 --> 01:34:35,628 "Summer of Love" の2年後 1094 01:34:35,629 --> 01:34:37,588 僕たちはアメリカで フェスに出演していた 1095 01:34:37,589 --> 01:34:40,049 そのことに大した意味はない 1096 01:34:40,050 --> 01:34:42,051 でも 僕には重要な意味があった 1097 01:34:42,052 --> 01:34:45,846 本当に望んでいた場所だからだ 1098 01:34:45,847 --> 01:34:47,015 感情的にね 1099 01:35:22,717 --> 01:35:24,885 ジョンがニューポートジャズフェスティバルで 1100 01:35:24,886 --> 01:35:26,679 サウンドチェックをしていたのを覚えている 1101 01:35:26,680 --> 01:35:29,473 ジェームスブラウンのドラマーたちが 1102 01:35:29,474 --> 01:35:31,642 いろんなドアから 出てくるのが見えたよ 1103 01:35:31,643 --> 01:35:35,355 「どうなっているんだ?」って感じ 1104 01:35:36,356 --> 01:35:38,816 そして彼は続けた... 1105 01:35:38,817 --> 01:35:41,735 「ああ わかってるよ 誰が 見にきてるのか知っている」 1106 01:35:41,736 --> 01:35:44,156 素晴らしい出来事だった 1107 01:35:44,739 --> 01:35:48,409 それがツェッペリンの凄いところだ 1108 01:35:48,410 --> 01:35:50,411 彼のリズムへの取り組みと 1109 01:35:50,412 --> 01:35:51,662 演奏 1110 01:36:51,389 --> 01:36:53,015 そのツアーで "Led Zeppelin II" の 1111 01:36:53,016 --> 01:36:55,184 全曲を演奏した 1112 01:36:55,185 --> 01:36:57,229 ある種の嵐のようだった 1113 01:36:57,729 --> 01:37:01,024 エネルギーの渦と それからの解放 1114 01:37:02,234 --> 01:37:04,735 時間がなかったんだ 明らかにね 1115 01:37:04,736 --> 01:37:07,446 アメリカでの長期間のツアーのせいで 1116 01:37:07,447 --> 01:37:10,032 自宅では集中できなかった 1117 01:37:10,033 --> 01:37:12,284 それで戻ってきて 初めて 1118 01:37:12,285 --> 01:37:13,536 イギリスのフェスに出演した 1119 01:37:13,537 --> 01:37:15,412 「歓迎します レッド・ツェッペリン」 1120 01:37:15,413 --> 01:37:17,248 もちろん 観客はまだ思っていただろう 1121 01:37:17,249 --> 01:37:20,084 実際どうだろうか? 1122 01:37:20,085 --> 01:37:21,753 満足して家に帰れるだろうか? 1123 01:37:35,392 --> 01:37:36,560 すごいね 1124 01:38:07,007 --> 01:38:09,592 第1回バースフェスの写真は 見たことがあるが 1125 01:38:09,593 --> 01:38:13,346 動く映像は見たことがない 本当にすごいな 1126 01:38:14,431 --> 01:38:16,056 これが多分 イギリスでの 1127 01:38:16,057 --> 01:38:17,434 最初のフェスだった 1128 01:38:17,976 --> 01:38:19,893 雨も降らなくて 本当に良かった 1129 01:38:19,894 --> 01:38:21,021 楽しかった 1130 01:38:23,857 --> 01:38:25,232 ツアーとツアーの間に 1131 01:38:25,233 --> 01:38:26,567 どれくらいの休みが欲しい? 1132 01:38:26,568 --> 01:38:27,943 そんなに長くはいらなかった 1133 01:38:27,944 --> 01:38:30,280 疲労のことは まったく考えていなかった 1134 01:38:31,239 --> 01:38:33,490 エネルギーとパワーがあった 1135 01:38:54,054 --> 01:38:56,055 アポロ11号の打ち上げから 1136 01:38:56,056 --> 01:38:57,807 ちょうど32分過ぎ 1137 01:39:46,731 --> 01:39:49,025 これは一人の人間にとっては小さな一歩だが 1138 01:39:51,778 --> 01:39:54,489 人類にとっては大きな躍進である 1139 01:40:09,587 --> 01:40:11,171 テントの中で 誰かが月に 1140 01:40:11,172 --> 01:40:12,924 降り立ったというのを覚えている 1141 01:40:17,429 --> 01:40:20,306 子供の頃に 想像できただろうか? 1142 01:40:21,141 --> 01:40:23,767 アメリカにいて 1143 01:40:23,768 --> 01:40:26,145 音楽が流れていて 1144 01:40:26,146 --> 01:40:27,897 ふと見上げた月には人類がいる 1145 01:41:09,522 --> 01:41:12,024 世界は広い 1146 01:41:12,025 --> 01:41:15,694 99%の人は 彼らが無事に 1147 01:41:15,695 --> 01:41:19,741 月から生還したことに関心がある 1148 01:41:20,450 --> 01:41:24,204 でも そ日は 僕たちにとっても 大事な日だった 1149 01:41:32,879 --> 01:41:35,380 もしあなたが子供で 歌手になりたいのなら 1150 01:41:35,381 --> 01:41:37,966 難しい問題だ 1151 01:41:37,967 --> 01:41:42,222 金字塔を打ち立てたら 次に何があるのか? 1152 01:41:43,056 --> 01:41:44,474 どうってことないだろう? 1153 01:41:49,521 --> 01:41:51,980 僕はただ このアルバムが 1154 01:41:51,981 --> 01:41:55,359 みんなを夢中にさせることを 確認したかった 1155 01:41:55,360 --> 01:41:58,571 聞いたことのないサウンドを 聴かせる 1156 01:41:59,197 --> 01:42:03,033 アコースティック エレクトリック そしてより急進的で 1157 01:42:03,034 --> 01:42:04,952 アバンギャルドなものまで 1158 01:42:04,953 --> 01:42:07,204 だから "Led Zeppelin II" の編集を 1159 01:42:07,205 --> 01:42:08,997 担当することになった 1160 01:42:08,998 --> 01:42:12,418 ニューヨークのA&Rスタジオで エディクレイマーと編集した 1161 01:42:13,461 --> 01:42:15,337 彼は素晴らしい仕事をしたと思う 1162 01:42:15,338 --> 01:42:18,215 これらのミキシングがそうだったように 1163 01:42:18,216 --> 01:42:20,718 両手で扱える以上の機材があった 1164 01:42:23,888 --> 01:42:26,139 "Whole Lotta Love" を シングルにしないために 1165 01:42:26,140 --> 01:42:27,642 何かしたかった 1166 01:42:28,434 --> 01:42:33,230 だから 音の波で始まる ラディカルなアヴァンギャルドセクションを 1167 01:42:33,231 --> 01:42:36,608 曲の中にいれるつもりだった 1168 01:42:42,657 --> 01:42:44,575 その部分を 1169 01:42:44,576 --> 01:42:46,368 オーバーダブした 1170 01:42:46,369 --> 01:42:49,204 ギターのチューニングを下げて 1171 01:42:49,205 --> 01:42:53,417 弦をひたすら横に引っぱっていた 1172 01:43:01,843 --> 01:43:03,302 それから 多くのパン 1173 01:43:03,303 --> 01:43:05,512 つまり 音を左から右に動かすということだ 1174 01:43:27,327 --> 01:43:29,369 完成だ 1175 01:43:29,370 --> 01:43:31,789 "Led Zeppelin II" は出来上がり 1176 01:43:32,582 --> 01:43:34,334 発売の準備が整った 1177 01:49:09,794 --> 01:49:12,713 1970年の1月9日 1178 01:49:13,297 --> 01:49:16,299 ロンドンの ロイヤルアルバートホールで演奏した 1179 01:49:16,300 --> 01:49:19,469 1年前の1969年1月9日に 1180 01:49:19,470 --> 01:49:22,681 思いを馳せながら 1181 01:49:22,682 --> 01:49:24,642 サンフランシスコで演奏していた 1182 01:49:25,559 --> 01:49:29,230 だから 1年間による進歩なんだ 1183 01:49:29,605 --> 01:49:31,064 長い道のりだった 1184 01:49:31,065 --> 01:49:33,108 でも とても楽しんだ 1185 01:49:34,443 --> 01:49:36,319 ここには公認会計士はいない 1186 01:49:36,320 --> 01:49:38,905 これはロンドンでのコンサートみたいなものだ 1187 01:49:38,906 --> 01:49:40,741 ここには家族連れがやってくる 1188 01:49:41,284 --> 01:49:43,536 一族の集会のようなものだ 1189 01:49:44,412 --> 01:49:46,955 あの中で 舞台を踏むのは 1190 01:49:46,956 --> 01:49:49,959 格別なことだった 素晴らしかったよ 1191 01:49:50,584 --> 01:49:51,751 自分たちのショーだったしね 1192 01:49:51,752 --> 01:49:53,671 僕らは ただそこに行って演奏した 1193 01:49:57,216 --> 01:49:58,592 Led Zep! 1194 01:49:59,343 --> 01:50:02,388 Led Zep! Led Zep! 1195 01:50:03,514 --> 01:50:06,851 Led Zep! Led Zep! 1196 01:50:07,601 --> 01:50:10,271 Led Zep! Led Zep! 1197 01:50:11,605 --> 01:50:13,232 Led Zep! 1198 01:54:53,554 --> 01:54:54,638 ありがとう 1199 01:55:07,484 --> 01:55:10,904 Led Zep! Led Zep! 1200 01:55:11,614 --> 01:55:14,867 Led Zep! Led Zep! 1201 01:55:16,076 --> 01:55:19,079 Led Zep! Led Zep! 1202 01:55:19,955 --> 01:55:21,165 Led Zep! 1203 01:55:22,249 --> 01:55:24,083 父がそのショーを見に来た 1204 01:55:24,084 --> 01:55:26,754 父は本当に誇らしげだった うれしかったよ 1205 01:55:28,088 --> 01:55:31,049 父は素晴らしい情熱と炎を持っている 1206 01:55:31,050 --> 01:55:32,926 本当に素晴らしかった 1207 01:55:34,178 --> 01:55:36,888 ジョンポールと僕は 本当に仲がいいんだ 1208 01:55:36,889 --> 01:55:38,265 みんなそうさ 1209 01:55:38,849 --> 01:55:40,642 グループの各メンバーは 違う個性の持ち主だ 1210 01:55:40,643 --> 01:55:43,269 でも いい若者たちだよ 1211 01:55:43,270 --> 01:55:45,314 グループ全体でひとつの個性を作っている 1212 01:55:45,981 --> 01:55:48,483 僕がメンバーたちのことを 本当に知るようになったのは 1213 01:55:48,484 --> 01:55:50,527 少なくとも69年の中頃だった 1214 01:55:51,195 --> 01:55:52,863 徐々にということだね 1215 01:55:54,031 --> 01:55:55,698 僕はロバートのことをよく知っているから 1216 01:55:55,699 --> 01:55:58,201 いつまでも話すことができる 1217 01:55:58,202 --> 01:56:01,704 ジミーはかなりシャイだ 1218 01:56:01,705 --> 01:56:04,166 でも自分のことのように彼を知っている 彼は本当に素晴らしいよ 1219 01:56:05,125 --> 01:56:07,543 各々のやっていることが好きなんだ 1220 01:56:07,544 --> 01:56:09,838 僕はいつも グループで演奏するのが大好きなんだ 1221 01:56:10,339 --> 01:56:11,965 だから もう他にすることはない 1222 01:56:14,593 --> 01:56:16,719 僕たちは最初からうまくいった 1223 01:56:16,720 --> 01:56:17,804 初日に 1224 01:56:17,805 --> 01:56:19,847 "Train Kept A-Rollin" を演奏して 1225 01:56:19,848 --> 01:56:21,891 その瞬間に引き寄せられ 1226 01:56:21,892 --> 01:56:23,018 うまくいった 1227 01:56:23,519 --> 01:56:26,730 それまでにあった前置きは 1228 01:56:27,189 --> 01:56:28,440 すべて放り出された 1229 01:56:29,024 --> 01:56:31,068 止める必要があるのか? 1230 01:56:31,944 --> 01:56:34,987 自分の中に何か違うと思うものが 1231 01:56:34,988 --> 01:56:36,280 あるのなら 1232 01:56:36,281 --> 01:56:37,865 集中して解決しなければならない 1233 01:56:37,866 --> 01:56:39,534 追求し続けなければならない 1234 01:56:39,535 --> 01:56:41,202 信念が必要だ 1235 01:56:41,203 --> 01:56:43,663 本当に真剣であり続ける限り 1236 01:56:43,664 --> 01:56:46,416 夢を実現することができる 1237 01:56:46,417 --> 01:56:47,500 僕はそう信じている 1238 01:56:47,501 --> 01:56:50,254 必ずできると信じている なぜなら そうやってきたから 1239 02:01:33,328 --> 02:01:34,495 1239 02:01:35,305 --> 02:02:35,348